「自衛権」と「集団的自衛権」 - 後編

2015/06/03だからこそ「憲法改正」

つまり「集団的自衛権を有する」と認めてしまうと、
「同盟国の都合に振り回されてしまうという、多大なリスクを覚悟しなければならない
というわけです。
 
日本は幸か不幸か、戦争大好きアメリカさんと同盟を結んでいます。アメリカさんはさらに、NATOと利害を共にしています。
ですから彼らの思惑に振り回され、日本の「外交の独自性」を保てなくなる可能性大です。
 
何よりも日本の平和主義に反します。日本国憲法のうたう平和主義は所詮、虚構に基づくインチキに過ぎませんが、私達一般市民が漠然とイメージする「平和主義」に明確に反します。
 
もう一歩踏み込んだ物言いをするならば、
「日本を欧米諸国の腰巾着として縛り付ける、新たなくびき」
だと解釈できます。
 
このように極めて重要な事項が、一部政治家の都合だけで話を進められるようでは非常にマズいと思うのです。
民主主義国である以上、日本人全体で大いに議論をして世論を形成し、それを反映して政治が動く形でなければならない、と思うのです。言い換えると、それが出来ないほど民度が低いのであれば、民主主義国を名乗るレベルに達していない、と。
 
幸田なりの結論。
 
直ちに憲法を改正してでも、「自衛権」の定義と行使に関する記述を盛り込むべきです。
それをやらずに長年放置しているから、日本の軍事動向に関して韓国や中国からいちゃもんが付くのです。
 
ただし自衛権に便乗して、「集団的自衛権」まで記述を盛り込むのはNG。既に述べたように、両者は全くの別モノです。日本人全体で大いに議論をし尽くさなければならない、と考えます。

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