「飛鳥仏教文化」というインチキ歴史観を暴く!! - 百済の影響!?!?

 
年末に1冊、本をリリースしました。
その際高校歴史教科書を参照しました。昔から大学受験生御用達との呼び声高い、山○出版社の「詳説・日本史B」です。
目を通すと、いろいろ面妖な(笑)記述に溢れているんですよね。
 
これがまた、なかなか小賢しいのです。
歴史的事実としては、完全に誤りとは言えず、グレーなのです。しかし歴史観、イメージとしては、完全にインチキ。
薩摩隼人幸田としては、その卑怯なテクに大いに腹が立ちます。

 
 

インチキ歴史観を暴く

私達は子供の頃から、
「古代日本は大陸や半島の影響を大きく受け、文化を発展させてきた」
という歴史観を刷り込まれます。
幸田は近年そこに疑問を抱きます。教科書の記述にも疑問符だらけです。そこで気になる記述のウラを取ってみると、これがいかにインチキな歴史観であるかがよく解るのです。
 
いやもう、見事と言う他ない捏造っぷりなんですよ。
今回飛鳥時代を例にとり、そのカラクリを公開します。
 
まず、教科書の記述を抜粋します。「飛鳥の朝廷と文化」という小節の冒頭に、
「飛鳥文化は、渡来人の活躍もあって百済や高句麗、そして中国の南北朝時代の文化の影響を多く受け・・・・(略)」
と書かれています。皆さんが学校で教わった歴史観イメージとも、概ね一致していることと思います。
 
で、抜粋文のすぐ後に、
「百済大寺、四天王寺、法隆寺」
の名前が挙げられているわけです。
こういう点が、インチキ歴史観を捏造する手口だ、と幸田は感じるわけですよ。
 
私達は、飛鳥文化と問われればすぐ「百済」をイメージしてしまいますが、これはどうやらインチキイメージを刷り込まれたに過ぎないのです。
 
 
 

百済大寺!?

なぜ、トップに百済大寺なのでしょうか。
建立年、歴史的価値、ネームバリュー等どこに着目しても、この並び順はおかしいんですよね。四天王寺及び法隆寺が先に来なければおかしい。
 
いや、そもそも教科書が百済大寺の名を挙げる理由は何でしょうか。
この寺についてちょっと調べてみると、百済はほぼ関係ないんです(^^; 百済人の多く住む地域にあるからそう名付けたに過ぎません。
舒明天皇の建立、という以外大した歴史的価値は認められず、現存していないため文化的芸術的価値も不明。・・・・
 
しかしながらこれをわざわざ教科書に取り上げ、しかも四天王寺や法隆寺の名に先んじて挙げたのは、
「百済との関連、百済の影響をイメージ付けたいため」
ではないかと幸田が考えるのは、邪推でしょうか!?
 
 
 

法隆寺百済観音像の謎

教科書の次のページには、有名な「法隆寺百済観音像」の写真が大きく掲載されています。
そして受験生はこの名称を重要語句として暗記させられます。試験に写真を掲示し、
「この仏像の名前を答えよ」
なんて問題が頻繁に出題されるわけです。ですから嫌でも「百済」のイメージを、無意識のうちに強く刷り込まれます。
 
しかしこれまた、ちょっと調べてみると百済は直接関係ないんですよね(笑)
 
この像は昔から、「虚空蔵菩薩」と呼ばれていたようです。これが本来の正式名称です。
「百済国から渡来した『天竺(インド)製』の像」
と記録が残っているそうです。
つまり、百済がどこからかゲットしたインド製仏像を、日本の朝廷に対し(おそらく貢物として)差し出してきたに過ぎないのです。
 
ところが明治時代に岡倉天心が、どういうわけかこれを「朝鮮風観音」と勘違いしたらしいのです(笑) で、そこからいつの間にか「百済観音」という名前が通称になってしまったのだとか。
 
なんですかそれは!?(^^;
 
 
 

どこに百済や新羅の影響があるのか?

前述の2点だけでも、インチキ歴史観捏造のカラクリが透けて見えます。
 
その他、教科書の本文に「中宮寺半跏思惟像」の名前が取り上げられています。これは長年、「新羅から伝来した」と言われていたそうですが、近年「日本製」説が有力になりつつあります。
 
そもそも当時の百済や新羅がどのような仏教文化的特徴を持ち、どのような仏師が存在し、日本がどのようにその影響を受けたのか。
教科書の記述や歴史観の裏付けとなるものが、実は何ら存在しないのです(!!)
 
これは仏像仏具の技術や芸術性のみならず、仏閣伽藍のデザイン等も同様です。
強いて言えば高句麗仏教芸術との近似性は認められますが、これとて、
「日本の側が、高句麗の影響を受けた」
という証拠は皆無です。
 
飛鳥仏教芸術における著名な功労者と言えば、「鞍作鳥(止利)」仏師でしょう。有名な仏像を数々手がけています。
しかしこの人とて、司馬達等の孫だそうですから半島は関係ありません。彼の作風は北魏様式だそうですから、正に大陸の影響であって半島は関係ありません。
 
 
後編へ続きます。