トランプの戦略の実態とは!? - 2020年米大統領選

政治・経済, 日本再建委員会

歴史上、大変革及び新時代の幕開けが、平穏な話し合いによって成し遂げられたというケースを、幸田は知らない。つまり、
「暴力は絶対にダメ。穏やかに対話すべきだ」
という、今日常識とされる一般認識は、単に為政者や既得権益者の方便に過ぎない。
 
トランプは肝心なところで、あらゆる強権発動カードを切らなかった。
「暴力は何も生まない。全ては話し合いで解決すべきである」
とのみ、主張した。現職大統領に与えられた正当なオプションでさえ、一切行使しなかった。司法の腐敗にメスを入れず、民主党の組織的選挙不正を断罪せず、マスメディアやSNSを処罰せず、政治家や官僚の暴走を正さなかった。幸田の知る限り、諸外国の米大統領選妨害に対しても公式の抗議を行っていない。
 
そして、自らどんどん状況の不利を招いたようにも見える。
 
これはヘタレの誹りを免れないだろう。
手は、しかるべきタイミングで適切に打たないと、状況はどんどん悪化する。
何故、打てる手をことごとく打たなかったのか。本気で勝つ気があったのか。これが、幸田の抱く一番の謎である。
 
 
 

ポジティブ情報の真偽

固唾を呑んで米国情勢を眺める人々を一番悩ませたのは、トランプ陣営及びトランプ派の方々の発言だろう。
 
シドニー・パウエル弁護士やリン・ウッド弁護士の発言は勇ましかった。多くのトランプファンが湧いた。
しかし彼女ら彼らが実際に投下した情報は、一般の人々の想像を超えるものではなかった。
いや、確かに重大な事実、重要な証拠ではあったかもしれないが、多くは事前に予想された範囲に収まり、状況を一変させる程の破壊力を持っていたわけではなかった。期待ハズレだと感じた人が多かったのは、やむを得ないだろう。
 
リン・ウッド弁護士などは真っ直ぐな正義感で、様々な強気発言が目立った。
あれも今にして思えば、あちらの弁護士特有の言動という事ではないだろうか。
つまりあちらの弁護士は、日本の弁護士以上に高額な報酬を得ている。もし途中で原告の心が折れてしまえば、その時点で当該案件が終了してしまうため、あちらの弁護士は常に強気の発言で原告の心を支え続け、一日でも長く訴訟活動を持続させる……という手法をとるのではないだろうか。
 
彼の発言などは特に、そういう意味合いが強いのではないかと今にして幸田は勘ぐっている。
彼の正義感を疑うわけではない。ただ、トランプの訴訟戦略が長引けば長引く程、彼にとっても利益になる。なのでトランプの心が途中で折れないよう鼓舞し続けた……という意味合いもあるのではないか。
また、彼とてトランプが手持ちのカードを切ると判っていたわけではなく、
「折角有効なカードがあるんだから、さっさと切れ」
と催促し続けただけに過ぎないのではないか。
 
さらに、YouTubeにて石川新一郎氏(埼玉県富士見市元市議)やBBニュースchにて語られた、
「ワシントンから……」
というソース不明瞭の情報も、大いに気になるところである。彼らの謎情報に一喜一憂したトランプファンも大勢いたらしい。
 
未だにその、ソース不明瞭の情報に踊らされている人々が多い。現時点でかろうじて、トランプファンの心を支えている……と言える。
が、これがまた非常に胡散臭い。
「NESARA/GESARA」
というキーワードが踊った時点で、そう判断せざるを得ないではないか。
 
聞き慣れない言葉なので幸田も調べてみたが、NESARA/GESARAとはつまり、ザックリ言えば、
「国際金融資本及び世界の奥の院を倒し、現在のインチキ金融・経済システムを破壊する。その上で真っ当な金融・経済システムを再構築する」
という理念、政策らしい。NESARAは国内(National)、GESARAは世界全体(Global)が対象となる。
 
そんなもの、いかに米国が世界を代表する大国であろうとも、米大統領ごときでどうにかなる政策ではない。
GESARAが実現出来ない限り、米国単独でNESARAが実現出来るかどうかも怪しい。
 
まあ要するに、この最後の頼みの綱たる謎情報も、NESARA/GESARAなどといった壮大なキーワードが登場した時点で、
「トランプをヒーローにして描かれた、単なるファンタジー」
だと解釈すべきではないだろうか。
 
 
 

2024年チャンスの有無

トランプの次のチャンスに期待する人々も、見受けられる。
しかし、果たしてそうだろうか。
 
おそらくトランプ人気は、今がピークである。
今というチャンスを、打てる手を打たずしてみすみす逃してしまった以上、次はないと幸田は想像する。
何故ならトランプは、確か既に74歳だから。
 
老害政治家のはびこる日本ならばともかく、40代で大統領になれる米国では、70代のトランプに次のチャンスというのは厳しいのではないか。
次の選挙に立つとして2024年。トランプは78歳である。無事大統領に選ばれたとしても任期満了時は82歳。米国人は、そんなおじいちゃんに期待を寄せるだろうか。この2020年選挙こそがラストチャンスだったのではないかと感じる。
 
というわけで、トランプ人気は今が最高潮。今後は波が引くようにトランプ熱は下がり続けると思われる。
トランプが真の愛国者で、我が身に代えても米国を何とかしたいと強く願っているのであれば、早々にマイク・ポンペオなりテッド・クルーズなりを後継者として立て、自身は裏方に徹するが吉……だと幸田は考える。
それが「真の漢(おとこ)」の生き様ではないだろうか。
 
 
 

次は我が日本

この度、トランプ敗北&バイデン民主党政権誕生により、米国は崩壊の一途を辿ることが決定した。
これは日本の安全保障に関わる重大事態なので、幸田も米国情勢に注視したが、どうやらトランプの敗北と米国の命運は決定したらしい。
であれば、幕末以来日本の敵である米国の事など、正直どうでも良い。次は我が日本、である。
 
米国は日本の姿を映す鏡、である。
米国の、もはや骨の髄まで腐り切った状況は、全くもって他人事ではない。我が国も負けず劣らず腐敗し切っていることが、米国情勢を通して窺い知れる。
私達日本人こそ、米国を反面教師としてさっさと覚醒し、米国がどうであろうと自立出来るよう政治経済文化を立て直すべきではないか。
トランプ敗北に嘆くのではなく、むしろ奇貨とし、自ら立ち上がって大変革を成し遂げるべきだ……と幸田は考える。

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