大震災により露見する「ナレッジ喪失と企業弱体化問題」

2013/01/23ビジネス・起業, 政治・経済

上司が即座に図面を拡げ、
「こことここが悪いと想定できるから、どこをどういう手順で修理しろ。対応の結果はこうやって検証し、こういう形で報告しろ」
といった、適切な指示ができていないみたいなんですよね。実務面のノウハウが失われ、日頃から外務に丸投げなんでしょう。
 
だから現場での対応は混乱を極め、適切なタイミングに適切な形で報告が上がってこない。
なので政府に会社公式の報告もできない。政府の対応や判断に遅れや錯誤が生じる。そういう悪循環に陥っているのではないかと想像します。噂から、あくまで一般的問題として想像するわけですが。・・・・
 
東京電力だけではありませんよ。
東京電力の場合は、たまたま今回の大震災を機に、大問題として露見しただけの話です。
日本経済をリードすべき大手企業の多くが、同じ問題を抱えています。長年にわたり、企業の弱体化を招く大問題です。かつひとたび大きなトラブルが発生すると、東京電力のように致命的な状況に至ります。
 
この構造を支えているのは、大手企業が大きな利益を寡占できる、という現実でしょう。
だからこそ業務を下請けに丸投げしても、採算が合うわけです。

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