原発問題の行く末を占う - その4

2013/01/23原発・放射能問題

もう1つ。
現在の原発構想は、ひょっとするといずれ過去最大の汚職事件に発展するのではないか、と想像しています。
そんな悪しき構造を作った最大の原因は、電力会社が送電事業を独占したことだと考えられています。
つまり、大動脈を一手に握っているため、自由化が阻害されているんですよね。なので幾ら設備投資をしようが大金をばら撒こうが、好きなだけ電気料金に転嫁できます。消費者は電力会社選択の自由が与えられず、泣く泣く高額の電気料金を払い続けるという構図が、長年続いています。
 
極めて強固な構造なんですね。バラマキ効果で政官財に守られ、マスコミや学会に守られ、電気事業法という法律にも守られています。
これに真正面から立ち向かうのは、非常に困難です。
仮に我々一般人が、一致団結して数千万人規模で大々的に電力会社を非難したとしても、どうにもならないでしょうね。
政治力で崩す、というのも無理ですね。強固な利権構造が出来上がっているようですから。
 
ただ、1つだけ方法があります。外堀を埋めるんです。
新たなビジネスモデルを構築し、旧来の電力事業をじわじわと崩していきます。
新たな送電網を構築し、新たな電力供給設備を持つ。そして消費者に電力会社乗り換えの選択肢を作り、乗り換えのムーヴメントを起こす。
こうして旧来の電力事業が足元から崩れれば、いかに強固な構造と言えど実にあっさり崩壊するんですよね。
 
そして敏腕経営者の狙いは、そこではないかと思うんです。

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