「宮崎県総合計画」を読む - その2

2013/01/23宮崎みやこんじょ

それを証拠付けるように、グローバル化による宮崎への影響をあらわす、データが掲示されていません。
代わりに日本全体の輸出入額、海外現地法人数の変化をあらわすグラフが載っています(笑)
結局今のところ、宮崎にグローバル化は訪れていないんですよ。このままでは、今後も訪れません。だから先の引用部分がどうにも引っかかるんですよね。
 
要するに、「グローバル化をもたらした要因」というものがあるはずなんです。 
また「グローバル化によって変化した要素」或いは「変化するであろう要素」というものがあるはずなんです。
その2点に着目し、こちらから「グローバル化」という潮流に積極的に乗らなきゃダメなんですよね。
潮流は、ただ眺めているだけでは、基本的に目の前を流れていくだけなんです。下手すると潮流に押されてマイナスの影響だけを受け続けるんです。
 
ではその着目すべき2点とは?
 
資料の42ページ目で、、

アジアをはじめとする新興国の経済成長に加え、情報技術や交通・輸送手段の高度化、企業間の国際競争の激化等により、人・モノ・カネ・情報の動きが活発化するなど、ますますグローバル化は進んでいきます。

と端的に表しています。
グローバル化の要素とは人、モノ、カネ、情報の動きだというわけですね。
そしてグローバル化をもたらした要因は、例えば情報技術、交通や輸送手段の高度化、企業間競争の激化だというわけです。
 
つまり、
「宮崎は人、モノ、カネ、情報という要素を動かす努力をすることによって、その経済的恩恵を受ける」
と目標を定め、自ら積極的に潮流に乗るべきなんですよね。
またその手段として、前述のように「情報技術の高度化」「交通、輸送手段の高度化」といった要因を駆使し、国際競争に勝たなければいけないんですよね。
 
そして前回述べたように強固な経済力を獲得しなければ、将来が成り立たないのです。
 
では、資料中の長期戦略やアクションプランにおいて、それらをどれだけ踏まえているのか。
次回検証してみたいと思います。

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