就職説明会シーンに「じり貧レール」の構図を見て学生が可哀相、という話

2013/01/23

テレビのニュース番組で、就職説明会のシーンを流していました。
相当に厳しい状況だと解説していました。見ていて本当に、学生達が可哀相になってきました。
 
元々求人なんて、キャパがある程度限られているのです。
もう何十年も前から女性の社会進出が当たり前の時代になりましたが、男女合わせた求職者を全てカバーできるだけの求人が、そもそも存在しません。
つまり慢性的に、求職者数に対し求人が不足している、という状況があります。

加えて日本社会の構造上の問題や経済環境の悪化から、ここ20年以上、求人は先細りの状態が続いています。そしてこのトレンドは当分変らないでしょう。
ということは雇用条件の方も、悪くなる一方なわけです。
 
ところが教育システムの側に大きな欠陥があり、戦後一貫して「雇われる側の人間」を大量に育てる、という機能しか果たしていません。
本来なら社会は多種多様な人材を必要としており、それを満たすシステムでないといけないわけですよね。しかし日本の教育システムは、最初からそのように設計されていないのです。
 
結果、サラリーマン養成専門学校として、毎年せっせと大量の「雇われる側の人間」を生産します。社会が必要としている以上のサラリーマン予備軍を輩出します。
かくして今年も、学生をことごとく「みじめな」就職説明会に送り込むわけです。不利だとわかっている受け皿にほぼ全員を押し込もうという暴挙を、毎年毎年繰り返しています。
 
もし仮に就職活動を勝ち抜いて職を得たとしても、雇用条件は悪い、仕事にやり甲斐がない、先も見えない、とおおよそ勝ち組と呼べない「じり貧サラリーマン」が誕生します。
 
こういうシステムとレールが、もう何十年も変らず続いているんですよね。もはや限界目前です。