【NEVADAブログ】“買えない新本と新聞”

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【NEVADAブログ】 2014/06/11
“買えない新本と新聞”

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4691310.html

 
よく見かける意見です。特に目新しい指摘ではありません。
 
論点を整理します。
日本人が「本」を読まなくなってきているのは事実でしょう。

しかし「活字を読む量」が減ってきているわけではなさそうです。むしろそれは増えているというデータがあります。
ですから、
「『本』という情報媒体の利用が減少している」
という現状認識を指摘しているのであれば、これは間違いありません。
「活字を読まなくなってきている」
という指摘であれば、これはおそらく間違っています。
 
そもそも「本」という情報媒体は、既に終わっています。
製造コストがかかります。その分電子媒体より割高になります。資源の無駄です。重く、かさばります。劣化します。ホコリまみれになります(笑)
出版までに時間を要するため、即時性に欠けます。ひとたび出版すると、加筆修正が容易ではありません。購入も、わざわざ書店に赴くか、通販にて注文し手元に届くのを待たなくてはなりません。
 
つまり、電子媒体と比較すると圧倒的に不利で、電子書籍の登場は本の終焉(一部の例外を除き)を意味します。
 
雑誌はまた別の意味で、終わっています。一般情報誌や娯楽情報誌は、ネットサーフによってそのニーズをほぼ完全に満たせますから、消滅は時間の問題でしょう。
漫画雑誌や、徹底したマニア向け情報誌のみが生き残るでしょうけれど、これもまた雑誌という媒体である必然性はないので、今後どうなるかはわかりません。
 
という状況ですから、書店は大変でしょうね。マーケットが急速に縮小しているのですから。
まあ、しかしそれは10年前からわかり切ったことではありますが。
 
新聞もまた似たような意味で、終わっています。ここで敢えて理由を挙げる必要はないでしょう。
ちなみに幸田は96年を最後に、新聞を購読していません。たまに読むと、情報の遅さや記事の論調、解説のレベルの低さに改めて驚かされます。