ひとたび歯車が狂うと ・・・・

金持ちをめざすべき幾つかの理由

前にも書きましたが、今や企業にとって、従業員の大半は資産価値がありません。
五体満足な従業員ですら、高額な固定費の元とみなし、口実をつけて捨てたがっています。パートや派遣など、安価な変動費に置き換えたがっています。故障者ならなおさらのことです。
 
これを批判するのは、筋違いですよね。企業とはボランティア団体ではありません。利益を追求することを目的として設立した組織なのです。故障者という不良資産は、削らざるを得ません。
 
企業からすれば従業員に対し、滅私奉公して貰いたいのです。
が、それはあくまで故障しない程度に、ということです。その辺りのコントロールをうまくやるよう、従業員に自己責任にて求めています。
それが出来なくて故障したら、ポイ。ましてや守るなんて、とんでもない話です。
 
 

身近な問題として捉えるべき

幸田は職業柄、IT関連企業を見る機会が多いのですが、技術者を中心に「うつ」を発症する人をたくさんみかけます。
ひとたび「うつ」になると、悲惨です。長期間休職し、やがて復職しますが、そのうち休職を繰り返し始めるんですよね。まともな社会生活がおくれなくなるケースが少なくないようです。
「うつ」とはいわゆる、精神を保護するブレイカーのようなものだそうです。一度ブレイカーが落ちると、落ち癖がつくような感じなのでしょうか。気の毒な話です。
 
「うつ」を含め、歯車が狂う要因は周辺に溢れています。誰しも、歯車が狂う可能性というものを身近な問題として捉え、常に意識すべきだと思います
 
そう考えると、
「ほぼ1日丸々、会社に拘束される。そして収入の手立ては会社からの給与しかない」
という人生設計がいかに脆弱で、いかに危険かを認識すべきです。既に述べたように、体のひとつも壊すと、薄氷を踏むかのような危うさに気付きます。
脆弱で危険な人生設計を選択するのが間違っているのです。守ってくれない企業に文句を言う方がおかしいわけです。
 
理想の形はその真逆で、
「ひとつの事柄に時間を拘束されず、様々な事柄に有効活用できる。そして複数のビジネスや資産から収益が上がる」
というものではないでしょうか。
多少のアクシデントがあろうと、1つ2つ収入源が枯れようと動じない。そんな生き方を追求し人生設計を組み立てると、結果的に金持ちをめざすことになります。
 
 

意外にも福沢諭吉が良いことを言った

国を支えて国を頼らず
福沢諭吉の言葉だそうです。最近知りました。まさに同感です。
福沢諭吉ってガキの頃から呑んべで(笑)、うさんくさいイメージがあってこれまでノーマークでしたけど、良いことを言いますね(^^; 私の主義主張をひとことで言いあらわしてくれています。
 
そうです。世のため人のためになりたいのです。
しかしながら、国を頼っちゃダメなんです。人生において多少のアクシデントがあろうとも、大抵自力でなんとかなるだけの経済力その他を備え持ちたいものです。
 
そもそも今や、全く国を頼れない時代になりましたよね。
幸田も以前は、そんな国に対し、悪態をついてばかりいました。が、悟りました。頼るのがいけないんだ、と。頼らなくても済む「強さ」を手に入れるべきなんだ、と。
それこそが「自立」の本当の意味です。今の日本人の、一体何%が「自立」を果たしているでしょうか。
 
国を支えて国を頼らず。自立。そのためにこそ金持ちをめざすべきだと幸田は考えます。