原発問題の行く末を占う － その３
原発を停めて火力に頼ったら、コスト面で割高になるじゃないか、と電力会社や原発推進派が声高に主張しています。
コスト計算を見てみたいものです。火力発電の割合を増やすと、燃料代が幾ら余計にかかるのか。
一方で、原発を停止するとどれだけ維持コストその他が軽減できるのか。それらを相殺してなおかつ、どれだけのコスト増になるのか。
それを早く見せて頂きましょう。
いや勿論、コストの問題だけで、原発推進を正当化すること自体がおかしいわけですけどね。
それどころか、立命館大学の大島教授の研究などを踏まえると、コスト面でも原発にメリットはないんだとか。
というわけで、原発がなくても電力は大方賄えるらしいのです。さらにコスト面でも当面は大きな懸念はなさそうなのです。
ところがここでいきなり、電力不足を前提とする「代替エネルギー論議」が持ち上がっています。
いや、まあ代替エネルギーが必要だ、という議論が起こること自体はよしとしましょう。電力不足の懸念がゼロとは言えませんので。
おかしいのは、代替手段として「クリーンエネルギー」に話が飛ぶことです。極論過ぎます。
クリーンエネルギーって基本的に微力すぎて、1基で100万kWレベルの原発の、足元にも及ばないんですね。