森永卓郎氏はエンターテイナー
評論家の森永卓郎氏、愛すべきキャラで、テレビタレントとしては面白いかもしれませんが、言ってることはヒドいですね。
たまたまテレビを見ていて、2日連続で呆れた解説を聞きました。
まず、スパコンについて。
例の事業仕分けのことです。「なぜ2位じゃダメなのか」という疑問について、解説していました。
森永氏の解説によれば、
「IT業界では1位の企業のみが、利益をごっそり獲得できる傾向が強いため」
だそうです。
1位企業がより多くの利益を獲得する、というのはそもそも経営の常識ですな。IT業界特有の話ではありません。
しかも例としてOS、つまり Microsoft Windows を挙げたのでは、偏った解説になってしまいます。ちょっと極端な例ですから。
スパコン問題の論点は、そこではありません。
- 開発コストが大き過ぎ、費用対効果に疑問があること。
- そもそもスパコンの存在価値に疑問が生じていること。
- 一部のITゼネコンの、食いモノにされている疑惑があること。
最近はコストの安いPCを大量に並べて繋ぎ、スパコン以上の働きを実現する、という手法がトレンドだそうです。
必然的に、高価なスパコンの存在価値が低下しています。
そんなスパコンに、大きな開発費用を投じる意義があるのか、というのがこの問題の論点なのです。
つまり、
「スパコン開発案件自体が、もはや単なるITゼネコンの利権に過ぎないのではないか」
と切り込むべきなのです。