幸田のらでぃかる幸福ビジネス論
尊敬すべき凄腕社長も・・・・
10年ちょっと前に、ある会社へ商談に行き、もの凄い社長に出会いました。
何の予備知識も持たずにお会いしたのですが、1時間ばかし会話しているだけで、レベルの高さがひしひしと伝わってくるのです。
後で判ったのですが、福岡では有名な方だったようです。コンサルから社長に転進し、あっという間に(当時)40店舗ほどを展開。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
こんな凄い方と仕事をしてみたいな、という思いも虚しく、商談は私の手の届かないところでこじれ、残念ながら流れてしまいました。
これは今でも、思い出すたび「貴重な体験をし損ねた」と悔しく感じます。
そして3年ばかし前だったでしょうか。
九州の倒産企業情報サイトを見つけ、何の気なしに倒産速報ページを開いた瞬間、私は言葉を失いました。一番先頭に、くだんの社長のお名前を目にしたのです。
優秀な人でさえビジネスに苦しむ現代日本
現代の日本社会は、日本経済は、過度の飽和状態にあります。
優秀な方が満を持してビジネスを手がけても、冒頭の社長の例を持ち出すまでもなく屍の山ができるわけです。
名だたる大企業も同様ですね。優秀な方々がひしめき合う巨大組織にも関わらず、現在ことごとく苦境に陥っています。生存を賭けた経営再建を迫られています。また大企業が新規事業に乗り出しても、あまりうまく行っているようには見えません。
こういった状況を、
「何かおかしい。間違ってる」
と感じるのは幸田だけでしょうか。
ごくごく普通の人々がごくごく普通に教育を受けて社会人となり、ごくごく普通に日常生活を楽しみ、「日常生活を楽しむために」働き、ごくごく自然に家庭を持ち子供に充分な教育を受けさせ、ごくごく当たり前に老後を楽しむ。裕福とは言えないまでも、幸せな人生をおくる。・・・・
いかに飽和状態とはいえ、そういう社会や経済を目指すべきだと思うのです。飽和状態でもそれが達成できるよう、制度設計がなされるべきなのです。
優秀な起業家や、人材の宝庫たる大企業がリードしてビジネスを展開し、そういう社会、経済を築く。
そしてその実現手段の1つとして、ビジネス理論や手法があってしかるべきだ、と思います。それこそが理論、手法の目的であり存在価値であるべきだ、と。
現実はどうでしょうか。我々一般市民の手から、富や幸がどんどん減少し、優秀な人達でさえなかなか成功を掴めない。ビジネスは富の拡大や幸福の実現に寄与しないどころか、人を支配しつつあるように見えます。
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