歴史教育が破壊され、そして多大な人命や資産を失った・・・・
昔の日本人は、歴史を学ぶ重要性についてよく知っていました。
歴史を学ぶということは、自らを知ること、日本人の何たるかを識ることです。過去を省みて、次の一歩に繋げます。
幸田は常々、
「戦後日本は復興したというより、『破壊』された」
と主張しています。
それを最も明快に証明しているのが、歴史教育です。今日のそれは残念ながら完全に形骸化し、全く役に立たないものとなってしまいました。
度々採り上げますが孫崎享著「戦後史の正体」
戦後の日本人は、歴史教育を破壊されたために、日本人というアイデンティティを失いました。また貴重な過去の知見を失いました。どちらも極めて大きな損失だと幸田は思います。
アイデンティティについては、後日改めて書きたいと思います。この稿では知見について。
例えば、みやざき歴史文化館の学芸員新名一仁氏は幸田の同級生なのですが、本日こんな記事を書いています。
【宮崎市歴史資料館ブログ】
“東日本大震災2周年にあたって” 2013/03/13
http://miyazakirekishi.miyachan.cc/e366728.html
日本の歴史は、災害との戦いという側面を持ちます。実は日本中あちこちに、新名氏の書いているような伝承が残っています。
これを吸収することがまさに、歴史を学ぶ重要性なのです。
災難にあった人々が必死の思いで、後世の我々に伝えようとしたことがあるわけです。それをしっかり受け止めて活かすためにこそ、歴史教育があってしかるべきなのです。
歴史教育が形骸化し、私達戦後日本人から貴重な知見が失われました。そこへ、まるで狙いすましたかように東北大震災が発生しました。
たくさんの人命が失われ、膨大な資産が失われました。
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