さらなる困難の予兆!?「英米仏のリビア攻撃」

2013/01/23政治・経済

世間の耳目が、ことごとく東北の震災に集中してしまっている間、中東ではかなり切羽詰った状況になっているようです。
特にリビア。英米仏の攻撃が始まったのだとか。
これは下手すると、地中海は火の海になります。
 
穿った見方をすれば、欧米先進諸国にとって、自らの生き残りをかけ中東を叩く、絶好かつ最後のチャンスと言えます。
なぜなら中東諸国のあちこちで、政情がふらついています。バーレーンがとうとう非常事態を宣言しましたが、その他でもあちこち揺れています。
また世界中が日本の惨状に注視している、その間隙を突くことができます。

しかし国際金融市場は、この1週間ジャパン・リスクで揺れています。そこへ新たな混乱を引き起こすことになります。
そもそも英米仏自身、自国の財政が逼迫しています。事態が長期化すると、自国は勿論のこと国際金融市場にも多大な影響を与えます。
かと言って、短期間に事を収める見通しが立っているのでしょうか。極めて疑問です。日本経済への影響も決して小さくありません。
 
金融面と、それに石油。我々にとって中東リスクとは、それだけでしょうか。
実は国防上のリスクも上昇しています。
 
特に中国。中国の良識派のタテマエはともかく、一般的中国人は内心、
「このチャンスに尖閣諸島を取り戻すべきだ」
と考えているふしがあります。
香港のとある新聞が、そういう社説を掲示したそうですが、そのうちそういった世論が形成されてしまったら、中国はこれ幸いと軍事行動に出る可能性は否めません。
世界中が中東に注視している時が、中国にとって大きなチャンスとなります。米軍も手薄になるでしょうし。
 
他にも懸念は色々ありますが、いずれにせよ世界が、よろしくない方向へと一気に進み出したような気がしてなりません。
単なる杞憂であればいいのですが。・・・・

政治・経済

Posted by 幸田 蒼之助