ヤンソンス+バイエルン放送響
ブラームス 交響曲第2番
マリス・ヤンソンス指揮+バイエルン放送交響楽団
今年の福岡は凄いです。世界No.1クラスのオーケストラが立て続けに来ました。
1つは北九州公演の、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスオケ。もう1つが昨晩のバイエルン放送響。
その前には、ウィーン・フィルの公演もありましたっけ。
ヤンソンス+バイエルン放送響。久々に、一流指揮者と一流オケがかみ合った時の凄みを、見せつけられたような気がします。
特に弦の響きが素晴らしい。少し前に聴いたミュンヘン・フィルも、艶やかな素晴らしい音色でしたが、あちらはアンサンブルに難アリでした。バイエルン放送響はまたちょっと違ったデリケートな音色で、かつ完成度の高いアンサンブルといったイメージです。
ドイツ的な重厚な響きと、一方でかなり繊細な表現を両立させた、まさにスーパーオケでした。
そして、ヤンソンスを見直しました。
実はヤンソンスの演奏をほとんど聴いたことがなく、YouTubeの映像を見て「何をやりたいのかよくわからんなあ」という程度の認識しかなかったのです。
手兵ということもあり、オケを完璧にドライブしていました。ある時は一瞬にして抑え、ある時は煽るだけ煽り、見ていて痛快でした。なるほどコンセルトヘボウオケとの兼任は伊達じゃないな、と納得です。
曲は、ブラ2。
1楽章の繊細な色づけも特筆モノでしたが、フィナーレにも驚嘆しました。最後の最後で、聴き手の想像を一段上回るド迫力の、ボリュームアップ、パワーアップの連続。いやはやお見事でした。大満足です。
月末は東京へ行き、ブロムシュテット+チェコ・フィルと、インバル+都響を聴く予定です。こちらも大いに楽しみです。
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