ブロムシュテット+チェコ・フィル
ブルックナー 交響曲第8番
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮+ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
SACD
午前中に福岡を発ち、飛行機で東京へ。
初めて、サントリーホールに行きました。
ブロムシュテット+チェコ・フィル。曲はブルックナーの8番。
私はマエストロ・ブロムシュテットに特別の思い入れがあります。中学時代からの、つまり25年来のファンなのです。
冒頭から、いきなり快速でした。
ブル8は、他にも様々な指揮者のCDを聴いていますが、こんなに速いテンポの演奏は初めてです。
で、しかも最初のピークがかなり軽い。大抵の指揮者は、ここを雷鳴の如き轟音を響かせるのですが。・・・・
2年前にリリースされたゲヴァ管とのCDとは、全く解釈が異なっていました。
まあ、マエストロは初手からいきなり大見得を切らず、全体の構造を考えて後ろに山場を作るタイプです。
そう理解してはいるんですが、それでも軽い。テンポも速い。
そして、結構こまめにテンポを変えるんです。これにチェコ・フィルが半分くらいしか反応しない。
ちょっとフラストレーションが溜まります。
でも、マエストロの意図が見えてきました。
常々気になっていたんですけど、ブルックナーの曲というのは、作曲者の意図と大きくずれた演奏ばかりのような気がするのです。つまりブルックナーは、神の偉大さであるとか、自然の素晴らしさを表現したかったそうですが、その割にはやたらと、轟音と鈍臭いテンポだけの演奏が多いと感じます。そこに私は、違和感を覚えるのです。
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