ブロムシュテット+SFSのアルプス交響曲

2013/01/23音楽における大艦巨砲主義♪

R・シュトラウス アルプス交響曲
ブロムシュテット+サンフランシスコ交響楽団3


 
懐かしい1枚。
貧乏学生だった頃、新譜を田舎の楽器店でみかけ、即座に買って帰りました。
財布の残金、498円也。それで1週間をしのいだ記憶があります。

貧乏なので、CDなんて思うように買えないわけです。
ワーグナーからクラシカルの世界に入ったので、当然R・シュトラウスには興味がありました。ただしドン・ファンだとかティル・オイレンシュピーゲル等の小曲集を1枚持っていただけ。
そんな時に買ったのが、このアルプス交響曲です。
 
仰天しました。なんじゃこの曲は、と。
みなさんも初めてこの曲を聴いた時、似たような感想を持たれたのではないかと思います。
豪華絢爛。わずか6畳の安アパートに、荘厳なアルプスの山並みが見事に浮かび上がるのです。ホログラムのように、ディティールまで正確に。・・・・
R・シュトラウスのセンスとスキルに度肝を抜かれ、唯々ひたすら感心するのみでした。
 
この懐かしいCDを引っ張り出すたび度、あの頃の記憶が鮮烈によみがえります。
生活費を削って、このCDに込めた期待。
そしてその期待が大きな感動に変わったこと。・・・・
 
ブロムシュテットの演奏は、極めて緻密に構築しつつも、不自然さ息苦しさを全く感じさせません。
テンポにしろボリュームにしろまるで数学の公式に則った曲線のように、ある時はふっと綺麗に下降し、またある時は実になめらかに頂点まで駆け上がるのです。

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