ブル5を見事演奏し切った少年(謎笑)
曲は、ブルックナーの5番。フィナーレ。
音はフルオケで響いているのに、私のタクトの前にいるのはトロンボーンを吹いているひとりの少年だけ。5歳位でしょうか。
codaの数十小節を、少年が今にも泣きそうな表情を浮かべつつ、必死になって演奏しています。
功成り名を遂げた名指揮者、幸田が(笑)、少年と1音1音丁寧に呼吸を合わせつつ、しかし表現に一切妥協を許さずリードし続けます。
少年は本当に苦しい中、幸田と目でコミュニケーションを取りつつ、必死で食らいついてきます。そして見事、最後まで演奏し切ります。
ホールに響き渡る、割れんばかりの拍手。歓声。
女性のインタビュアーが近付いてきて、体力も気力も使い果たしへろへろ状態の少年にマイクを向けます。
「お疲れさま。よく頑張ったね」
と声をかけ、
「名指揮者幸田さんと共演できて、どうでしたか」
などと下らんオトナ視点でしょーもないことを尋ねています。
で、名指揮者幸田がキレるのです。バカヤロウ、と(笑)
「この曲のフィナーレはな、マラソンのゴールとは違うんだ。目の前にゴールテープが見えていて、平坦なトラックを400m、200m、100m・・・・50mとカウントダウンしていくようなフィニッシュじゃあないんだ」
と(^^;
「ブルックナーはこの交響曲の最後の最後に、天国まで続く長く険しい階段を設置しやがった。彼はまだ少年なのに、体力もテクも不十分なのに、大人顔負けの粘りと根性でしっかりと最後まで登り切ったんだよ。天国に到達したんだ。その凄さが理解できんのかね!? あんたもベテランインタビュアーなら、彼が今感じている達成感、感動をうまく引き出してみんなに伝えんかい!!」
と怒鳴りつけます。それから観客の方を向き、
「彼はまだ少年ですが、既に1人前のオトコです。サムライです。今日から1人前として接してやって下さい。讃えてやって下さい」
と語ります。
再び沸き起こる、拍手と歓声。
・・・・と、ひとしきり感動したところで目が覚めました。
わははは。なんだこの夢は・・・・w( ̄o ̄)w
なんとも珍妙な夢をみたものです(^^;
目を覚ました後も、夢に感動してました(笑) 幸田的にはもの凄く面白かったので、ついブログネタに・・・・。
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