親 「親の役目は18歳まで!その後は家出て全部自分でやれ」←コレ
国家にも義務がある
一歩譲ってそれらの「勤労の義務」「納税の義務」、即ち「国家の権利」を認めるなら、それと表裏一体を成す「国家の義務」があるべきなのです。
つまり全ての成人に対し、
「ちゃんと食べていける、つまり『国民の生存権を保証』出来るだけの労働環境を保証しなければならない」
という「義務」を、国家は負っている筈なのです。
言い換えれば、そんな義務すら負えない国家が、「勤労の義務」「納税の義務」といった国家の権利を主張することは、ちゃんちゃらおかしいのです。
しかも日本が国民主権国家である以上、国家の負うべき義務の方が圧倒的に重くて然るべきなのです。
とんでもないインチキ社会システム
再び歴史を紐解きます。古代律令時代。――
律令時代は、6歳になれば国民(正丁)全員に田畑が与えられました。
歴史学者が「奴隷」だと嘯く半丁でさえ、全員に田畑が与えられました。
「メシのタネたる田畑を、国家が与える。その代わり最小限の税(租庸調)を納めよ」
というリクツなのです。
つまり国家がきっちり義務を負い権利を主張する、極めて真っ当なシステムだったのです。
翻って、現代日本はどうでしょうか。
律令時代の天皇や、徳川将軍が現代社会を眺めれば、
「なんという理不尽なデタラメ国家か」
と、鼻で笑うことでしょうね。……
職業選択の自由、と嘯くことにより、実は国家の義務を果たしていない。
これが、国民主権国家日本の実情です。
国家が果たすべき責任を果たしていない
- 国家が教育システムを整備しさえすれば、成人全てが希望する職を得ることが出来て、成人は皆、職にありつける。
- 職を得られないのは本人の努力不足。
……ではありません。これは社会の現状を見れば明らかです。
子供の頃からしっかり勉強してきた。厳しい受験競争も突破した。多額の奨学金を借りてまで大学を出た。必死で就職活動を行った。100社以上就職試験を受けた。
しかし職を得られなかった。
……これは社会システムがデタラメだからなのです。
断じて、成人本人の責任だけはありませんよ。そりゃもう、若い世代ならよくご存知ですよね。
国家とは、当たり前の努力をし義務を果たしている人々が、安心して暮らしていける社会システムを構築しなければいけないのです。
一生、身を削り必死の努力を続けなければ、生存すら危ういような社会システム……ではダメなんです。
親が果たすべき責任を果たしていない
もう一つ付け加えると、子の人生には親も義務を負うべきです。
一応高校、大学まで出してやれば、あとは知らん。成人したら全て子の責任だ。
……では済まないのです。
「生んでやったんだから、有り難いと思え」
などと言う親がいます。幸田の親もそうです(^^;
とんでもない話です。子からすれば実に迷惑な話です。
【Wikipedia】
“反出生主義”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E5%87%BA%E7%94%9F%E4%B8%BB%E7%BE%A9
このような考え方もあります。
古代より育まれてきた日本の社会思想は、その辺りも織り込んだ極めて高度なものでした。
現代日本は歴史を忘れ、貴重な財産たる社会思想を放棄してしまいました。
そのツケが、正に現代の社会問題として噴出している……と理解すべきでしょう。
日本古来の社会思想に照らし合わせれば、現代日本はとんでもないデタラメ社会なのです。
児孫のために美田を買わず
西郷隆盛の言葉、として高校ぐらいで教わります。
「子孫のために、あえて財産を残さないようにすること」
だそうです。
アホか!?(^^;(^^;(^^;
これは、とんでもないウソ解釈なんですよ。
西郷隆盛は「財産を残すな」とは言っていません。
「美田」を否定しているだけなんです。
このウソ解釈にこそ、現代日本のデタラメぶりが象徴されている、と幸田は感じます。
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