【仮想通貨】麻生大臣「汗もかいていない儲けを優遇するのは、国民感情的にどうか」

政治・経済,歴史ってすっげ~面白い

麻生大臣が表題のように発言したそうで、ネット上で話題になっています。
麻生大臣の発言の本旨からは外れると思いますが、ちょっと色々気になったので書いてみたいと思います。
 
 
 

汗もかいていない儲け!?

麻生発言の、
「汗もかいていない儲け」
ですけど、そもそも汗をかいて得たお金は、はたして「儲け」でしょうか。

いえいえ、違うんですよね。本質的には労働対価、労働賃金です。
これを平然と「儲け」とうそぶくところが、実は現代日本社会のインチキだったりします。
なので、まずはそこから徹底追求すべきなんですよ。
 
 
 

昔の日本なら労働階級は非課税

学校の歴史教科書ではネガティブに教えられる、古代の天皇制下の律令社会。――
庶民が汗をかいて得たお金をピンハネするような、アコギなシステムではありませんでした。
いいですか!? 学校のインチキ歴史授業にダマされてはいけませんよ(^^;
 
昔は班田収授法により、男女を問わず国民全てが田んぼを与えられたんです。食い扶持を得る資産を、国家が国民全員に対し保証してくれたんです。
奴婢さえも、田んぼを与えられました(それでホントに奴隷なの!?)
 
その見返りとして、
「毎年収穫の3%強を徴収する」
と言われてたんですよね。
つまり庶民が汗をかいて得た稼ぎをピンハネしていたわけではないのです。強いて言えば、田んぼのレンタル料ですな。
 
他に「調」や「庸」といった税を収めていましたが、学校の先生から教わるニュアンスとは逆に、微々たる負担です。
「いやいや、防人(さきもり)なんていう、ムチャムチャ重い負担(課役)もあるじゃん」
と言う方もいるでしょうけれど、あれこそ学校教育のインチキです(^^;
極めてレアなケースを針小棒大にイメージ付けているに過ぎません。
 
つまり天皇制における律令時代というのは、税制に関しては極めて倫理的で、庶民が暮らし易かったと言えます。
 
 
 

江戸時代だって労働者は課税対象外

戦国時代でさえ、課税にはそれなりの納得出来る根拠がありました。
「いつ、ならず者連中が攻めて来るかわからんだろ!? だからオレ達が、お前達の生命や財産を守ってやる」
という名目で、その見返りとして徴税していました。庶民を守れないダメ大名は滅ぼされました。
 
現代日本社会のように、根拠も示さず、
「納税は国民の義務」
と憲法において定め、それを金科玉条に税務署が有無を言わさず徴税する……なんて構図ではありません。
 
 
 

日本古来の社会思想の表れ

江戸時代の税制は、もっと倫理的です。
学校のインチキ歴史授業では、とことんディスりますけどね(^^;
 
小作だとか網子といった、資産を持たない純粋な労働階級は、基本的に課税対象外でした。
彼らは現代で言えば、サラリーマンです。
「汗水垂らして働く労働階級に税を課すなんて、とんでもない」
という、太古より育まれた日本の社会思想に基づく、極めて倫理的な社会システムが構築されていました。
繰り返しますが、今日で言うサラリーマン階級は課税対象外だったんですよ。
 
課税対象は田畑を持つ地主や名主(庄屋)、船等漁業資産を持つ網元、店を所有する商人だけでした。
彼らには、今日で言う固定資産税や売上に基づく税等を課しました。
かつ、その見返りとして、
「何か悪いことでもしない限り、孫子の代までお前達の生計が成り立つよう、保証してやる」
というギブ&テイクの構図がありました。

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