私にとっての「音楽の原点」を YouTube に発見し感動で涙が出そうになった話

2013/01/23音楽における大艦巨砲主義♪

25年前といえば、私が中学生か、もしかしたら高校生になっていたかも、という時期です。
つまり私自身の、音楽に対する嗜好がハッキリしてきて、自分の意思で選んで聴き始めた頃でした。
 
当時はろくに小遣いなんか貰っておらず、CDなど買えませんでした。いや、CDへの移行期にあたり、うちにはまだCDプレーヤーがない頃でしょうね。
なので私にとって音楽ソースと言えば、親父が買って飾ってあるだけの「EMI Angel」のレコード。ワンセット50枚位のレコードを、埃をはらって引っ張り出し、次々に聴きまくっていましたっけ。
そして、週1で放送される、「N響アワー」。この2つだけでした。
 
その、N響アワーを見始めた頃の演奏のようです。
 
当時は、同じN響名誉指揮者でもサヴァリッシュやスィトナーばかり評価され、ブロムシュテットはワンランク下の扱いだったと感じます。
私は乏しい音楽環境の中で色々な演奏を聴き比べ、やがてブロムシュテットの音楽を追いかけるようになりました。
 
この動画はまさに、私にとって原点とも言えるモノだと感じます。
 
そしてその原点において見定めたモノが、間違いなかったんだ、と動画を観つつ今あらためて痛感します。昨今高い評価を得ているブロムシュテットは、やはり昔から凄かったんだということが明らかです。
 

 
こちらはつい最近の演奏のようです。
根本的な、ブロムシュテットのセンスこそ変わりませんが、両者の違いはハッキリします。昔の演奏は、なんといっても若さがありますね。
最近の演奏も細部にわたって素晴らしいのですが、昔の演奏の方が私の好みに合います。
 
酒を飲みつつ、ほとんどタダ同然で至福の音楽を味わえる。
そういう点においては、素晴らしい時代が来たとしみじみ感じます。