森永卓郎氏はエンターテイナー

2013/01/23政治・経済

そもそもの、「なぜ2位じゃダメなのか」という問題提起自体が見当ハズレなんですよね。
評論家と名乗るのであれば、そこを指摘して問題の本質に切り込んで欲しいものです。
 
もう1つ、金融緩和政策と財政破綻問題について。
「もっとじゃんじゃん紙幣を刷って、市中に流せ」
という意見は、完全に間違っています。何の効果もないばかりか弊害も大きい、というのはこの10年で実証済みです。森永氏はこの10年、何を見てきたのでしょうかね。
 
「アメリカはこの1年でドルの流通量を2倍に増やしたが、インフレは発生せず、むしろ物価は下落したではないか。政府財政も破綻していない」
と主張するのですが、円と、基軸通貨たるドルでは事情が大きく異なります。
インフレよりもデフレが進行したということは、まさに金融緩和はデフレ解消に効果がないと証明しているわけですが、森永氏は自説の誤りに気付いていないのでしょうか。
 
森永氏の解説や主張は、経済評論家のそれとしてではなく、エンターテインメントとして聴くのが良さそうです。

政治・経済

Posted by 幸田 蒼之助