伊都国歴史博物館に行ってきました - 後編

2019/02/01魏志倭人伝の謎が解けた!!

弥生時代と古墳時代の境界は!?

そもそも今日の定説として、弥生時代とはいつ迄を指すのでしょうか。いつからが古墳時代なのでしょうか。
仮に邪馬台国の場所が判明し卑弥呼の墓が見つかったとして、それは墳丘墓(弥生時代)なのでしょうか、古墳なのでしょうか?
 
幸田はそこが気になっていたので、スタッフの方に質問をしてみました。
非常に興味深い回答が返って来ました。
 

  • 卑弥呼邪馬台国の時代は、まさに弥生時代と古墳時代の境界にあたる。
  • 邪馬台国九州説と採ると、3世紀末までを弥生時代と見做しているため、卑弥呼の墓は墳丘墓であろうと思われる。
  • 邪馬台国畿内説を採ると、卑弥呼の墓は箸墓古墳(墳丘墓ではない) つまりそこ(卑弥呼の死は3世紀半ば)を起点に古墳時代が始まると見做している。

 
だそうです。
なるほど。初めて知りました。
皆さんはいかがでしょうか。ご存知でしたか?
 
 
 

充分信頼に足る根拠がある……のか!?

というわけで、今回いろいろと勉強になりました。
特に、私達一般人と学者先生方の、認識の違いを痛感しました。
 
私達一般人は、学者先生方の著作、メディアでの発言、それから博物館等に掲示されている記述に関し、
「ちゃんとした調査結果であったり、或いは多くの学者のコンセンサスを得ていたり……と、充分信頼に足る根拠があるのだろう」
と勝手に思い込んでいるだけのようです。
 
もっと踏み込んだ物言いをするならば、情報不足のため、そう思い込まされているだけなのです。
 
一方、学者先生方からすれば、
「根拠の信頼性に関らず、学問的信念や学問の自由、表現の自由に基づき、ただ自らの学説を思い思いに主張している」
に過ぎないようです。
 
そこに、
「受け手である私達一般人が、それをどう認識するか」
といった意識は無さそうです(^^;
 
この、両者の認識の違いを識ることが出来ただけでも、大きな収穫でした。