【売国行為】水道民営化は国家安全保障上の危機を招く
【ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典】
“ライフライン”
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市民生活の基盤となる生命線。電気,ガス,上下水道,電話,交通,通信などの都市生活を支えるシステム(インフラストラクチャー)の総称。
水道(事業)はまさにライフラインです。生命線です。
日本においてライフラインという言葉は、どういうわけか災害発生時にしか耳にしません。しかしこれは本来、国家安全保障に関わる重要課題です。
国民の、そして国家の生命を司るインフラなのです。
何を大げさな……と思われる方。
直ちに最寄りの浄水場に足を運んで下さい。いや、直ちに行きなさい(敢えて強い口調で)
その上で、
「もし日本国に悪意を持つ連中が、夜陰に乗じ、この施設に毒物や薬物、病原菌を投げ込んだらどうなるか」
「いや、この施設ごと爆弾か何かで破壊したら、どうなるか」
を、じっくり想像して下さい。
容易に想像がつきますよね。日本の都市機能は一瞬にして麻痺します。
直接現地に赴き、施設をよく眺めれば分かります。その気になれば簡単に出来そうですよ。
敢えて国名は挙げませんが隣国などは、かねてより我が国に沢山の埋伏兵を仕込んでいます。それらが示し合わせて一斉に、日本各地の水道施設を攻撃したら、たちまち日本は瀕死の状態に陥りますよ。
国家安全保障に関わる……というのは、つまりそういうことなんです。
水道(事業)というのは極めて重要です。
だからこそ、徳川幕府は苦心惨憺して、公儀のお膝元江戸の街に水道を敷設しました。
明治政府も苦心惨憺して都市部に水道を整備しました。
全国の地方自治体も戦後の高度経済成長期までかかり、上下水道の整備に努めました。
それ以前は、度々飲み水が汚染され日本中にコレラが蔓延し、バタバタと万単位で市民が死亡しパニックに陥りました。
戦前戦中はそういった流言飛語だけで、市民はパニックに陥ったものです。
また洋の東西を問わず、大昔から戦いにおいて、敵地の水道や井戸を無力化するという戦術が頻繁に取られました。いわゆる常套戦術なのです。
このように水道は、極めて重要だからこそ国や自治体が責任を持って敷設、維持管理すべきなのです。そして最大限のセキュリティに努めるべきなのです。利益を度外視し、何よりも最優先で守るべきなのです。
水道代が高騰するだけでも、市民生活は大混乱に陥ります。生命が脅かされます。
水道をはじめとするライフラインの重要性。これはまさに、歴史の教訓であると言えます。
「麻生大臣が、水道の民営化に言及している」
という噂が、少し前からネットに流れていました。
「何を……くだらない」
幸田は、てっきり冗談だろうと思っていました。
そんな馬鹿な話が、実現する筈ないと高を括っていました。いくら何でも国会で取り上げられるに至らないだろう、と軽視していました。
ところがどういうわけか、先日国会で可決してしまいました。
呆れた事に、マスコミもこの件をほとんど話題にしていないそうですね。幸田はテレビを視ない(というか所有もしていない….笑)ので、そういう噂を耳にしたに過ぎませんが。……
いやもう、ひたすら呆れています。
国及び地方自治体が財政難の昨今、老朽化した設備や水道管のリプレイス費用を捻出出来ない、という事情が背景にあるようです。
ひとたび民営化すれば、早速外資が買うでしょう。
そして大変な目にあった国は、幾らでも例があります。ボリビアなどは悪名高き米ベクテルの子会社が水道事業を買い取り、即座に料金が値上げされました。市民生活が大混乱に陥り大規模暴動発生。結局ボリビアは水道事業を買い戻し、後には多額の借金だけが残った……というのがその典型例でしょう。フランスのパリ等でも同様の事態が生じています。
ライフラインというのは、営利事業ではなく公共事業であるべきなのです。公的機関がとことん責任を持って運営すべき、というのが歴史の教訓です。
しかし政治家や公務員は、国家財政や自治体財政の放漫経営の責任を糊塗し、歴史の教訓を無視してライフラインの民営化を推進。国家安全保障リスクを高める。
これはもはや、売国行為としか言いようがありません。政治家や公務員は、全員腹を切って下さい。貴方がたはアホ過ぎて、当事者不適格です。
またこの問題をまともに取り上げないマスコミも、いわば同罪です。全員腹を切って下さい。
今日の日本は色々な意味で、危機的状況にあると言わざるを得ません。
2018/07/17追記
実はこの記事を書く直前、「国会可決」というタイトルと「今期見送り」というタイトルの両方を見かけました。
「国会可決」の方を信じて文章を書き、記事をアップしたのですが……その後「今期見送り」となったようですね。
いやいやホント良かったですよ。
ただし見送りは急場しのぎに過ぎません。きっちり廃案に追い込んで欲しいものです。
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