DaiG○(一応伏せ字….笑)炎上に便乗し、生活保護の実情を「斬る」!! ー 後編
前編より続きます。
忙しくてなかなか続きを書けず、DaiG○(一応伏せ字….笑)炎上タイミングから大幅にズレてしまった……(^^; 大変申し訳無い。
仮に、新型コロナ感染療養中の人々に、
「食費は1日千円以下生活をせよ」
……なんて通達が為されたら、どうなるだろうか。当然、非難轟々だろう。
だが生活保護受給者は、日頃からそんな条件を強いられているのである。
非営利福祉施設に入居している受給者達でさえ、食費として毎月36,000円を支払い、常に8千円も足が出ている。
ましてや一般の受給者はどうなのか。1日千円以下、1ヶ月28,000円そこらで、ちゃんとメシが食えるのか。……
食える筈がない。
そもそも食費が1日千円以下の予算であれば、自炊が前提とならざるを得ない。
新型コロナに感染し自宅療養を経験した方であれば、一発でこのおかしさが理解できるだろう。健康でないのに毎食自炊を余儀なくされることが、いかに理不尽か。
かつ、毎日自炊するならば、例えば冷蔵庫がなければ成り立たない。
家族生活ならばともかく、単身であれば食材が余る。それを冷蔵保存、冷凍保存して有効活用できなければ、1日千円以下の自炊生活というのは不可能である。
が、その冷蔵庫すら、行政は「必要不可欠の生活用品」とは認めていない。
「自分で何とかカネを貯め、自力で購入しろ」
と言う。
そして、自炊のための買い物もそうだが、体が悪いため頻繁に通院を要する受給者は、当然ながら交通手段を確保しなければならない。
だが交通費が支給されていないため、タクシーはおろかバスさえ使いづらい。せめて自転車を購入したい……となる。が、それさえも、
「自分で何とかカネを貯め、自力で購入しろ」
である。
洗濯機もそう。体が悪いのに、
「こまめにコインランドリーにでも通え。いやなら何とか自力でカネを工面し、洗濯機を買え」
である。
では、そういったカネを工面するとすれば、どうすべきか。
家賃や水道光熱費は、固定費である。ほとんど削る余地がない。
支給総額は1円単位で厳密に決められ、どこにも余裕はない。となると、ただでさえ不足している食費を、さらに削るしかない。
食うために、食うや食わずで冷蔵庫や自転車、洗濯機等の購入費用を捻出するしかないのである。
行政は、そんな非人道的な事を平然と強いるのである。これは完全に、人権無視、人権侵害ではないか。……
そういった現状に耐えかね、知り合いの受給者は自治体のケースワーカーに待遇改善を要請した。
対する、ケースワーカーの回答。結構賢い、仕事の出来るっぽい職員なのだそうだが……その話を聞いて、呆れた。
「私達は『法律や制度を守る側の人間』である。そういう立場の人間が改善を申し出るというのは……なんかちょっと違う」
だそうで。……
お前ら、一体誰に雇われ、誰達のために働く義務を負っているのか!!
そんな根本的な事すら、認識しとらんのか!?(怒)
公務員とは、一般市民の権利や利益を守るために、一般市民から税金で雇われてんだぞ。ちゃんと一般市民のために働かんかい!!
国が一般市民の権利や利益を侵害しているなら、地方公務員が率先して、国に改善を求める……ってのが、税金で雇われている人間の義務じゃないのか!?
日本の社会保障レベルは、先進国最低である。
米国であれば、いわゆる生活保護受給者の、地方自治体および連邦政府からの支給総額は、日本の数倍となる。
イギリスもそう。例えば子沢山で働けないシングルマザーには、実情を考慮し部屋の多い1軒家が支給されたりする。日本の現状とは大違いである。
日本の社会保障は、とても先進国のそれとは言い難い。
元々酷い上に、既に先進国と名乗るのも恥ずかしいくらいに経済力が落ちている(国民一人あたりのGDPは世界23位)状況なので、社会保障レベルもますます酷いことになっている。
前編でも述べたように、社会福祉、社会保障というのは必要不可欠の制度である。
ところが日本人は、人権意識だとか福祉認識に欠ける人が多い。おまけに自国民でもない在日○○人に受給を認めるだとか、それがまた不正受給の温床になっている等々、制度のデザインや運用に問題がある。
そもそも前述の通り、制度運用を担う、公務員達の資質や認識にも問題がある。
なのでますます、生活保護受給者に対する世間の風当たりが強いようだ。だからDaiG○のようなバ○発言が、一定の市民権を得ている。
で、日本政府もそれを利用し、受給者をスケープゴートにする。
社会保障費をケチりたいがあまり、似非有識者をかき集めてゆるゆるのインチキ会議を開催。受給者の実情を全く考慮せず人権侵害レベルの給付基準を定める。
古来、日本には極めて高度な社会思想が存在した。
それに基づき、家制度や世襲制度が築かれた。営まれた。だから家族、一族という強固な「社会の構成基盤」が存在した。為政者はそれを尊重し、代々保護に務めた。
それを戦後日本は隠蔽し、破壊したのである。
代わりに社会福祉、社会保障という西洋型のシステムが導入されたが、そこがまともに機能していない。運用されていない。
結果、真っ当な保護受給者が苦しんでいる。幸田はそれらの人々に触れて、胸を痛めている。
皆さんも、他人事としてではなく、
「明日は我が身か……」
という認識で、あらためて社会福祉だとか、その根底にある社会思想について見直して頂きたい。DaiG○の○カ発言をいわば反面教師とし、社会福祉をはじめとする社会保障の在り方を再認識して頂きたい。
弱者にも当然、尊重すべき人権がある。弱者を社会全体で支えるというのは、国民全員の義務である。それが日本古来の社会思想にも適っている。
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