やられ放題の中国情勢。
日本政府が中国に対し、何らかの声明や抗議を行った、というニュースを見かけません。
あるいは諸外国に対しおおやけに、中国を非難する声明を発した、というニュースを見かけません。
野田首相が国内向けに、「抗議していきたい。強く求めていきたい」というだけです。
政府としてやるべきことをやっていない、と言わざるを得ません。
中国情勢あれこれ - 外交もビジネスも交渉力がモノを言う
中国情勢あれこれ - 日本企業はなぜ中国に進出した!?
中国の治安悪化で、大手衣料ユ〇クロが暴徒からの襲撃を避けるため、
「尖閣諸島は中国固有の領土です」
と掲示した、という話が出回っています。実に呆れました。
幸田は個人的にY井正会長をリスペクトしていましたが、がっかりです。
そもそもなぜ、企業はこれだけ中国に進出するんでしょうか。
中国進出が本格的に始まった1990年代前半頃から、一方でそのリスクについてはさんざん語られていました。
中国情勢あれこれ - うろたえて論理思考を失う日本人
昨日も書きましたが、日中関係悪化を石原都知事のせいにするなど、デタラメな話がまかり通っています。
関係悪化は、何が原因なのか。誰が悪いのか。
そんなに難しい問題でもないはずですが、世論に耳を傾けると、冷静な分析ができていません。
日本人は、ちょっと危機感を煽られると途端に、論理的な思考ができなくなるように感じます。
中国情勢あれこれ - 日本人がうろたえてどうする!!
こりゃ戦争になるぞ、とか、とにかくうろたえ過ぎです。
いくら中国と言えども、簡単に戦争を吹っかけることはできません。余程の事情がない限り、戦争や他国侵略に踏み切るというのは難しいのです。
中国の狙いは、
- 政府が動いて戦争を始めるわけにはいかない。
- なので世論を煽る。