だからこそ「憲法改正」 ー 国家戦略なき憲法が日本を滅ぼす

2015/06/03だからこそ「憲法改正」, 毒舌企画!! 「常識のウソ」

ちなみに日本国憲法における、目的、理念は実際にどう表明されているのでしょうか。
憲法前文こそが、それに該当すると思います。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する
われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

前半は素晴らしいですね。
ただし本文を作成した後に、取って付けたようなもので、この素晴らしい理念が本文の方に十分反映されているとは言いがたいと思います。
 
そして問題は後半です。
これこそが日本の平和主義なのですが、見ての通り「現実を全く見ていない理想論」に満ちあふれています(^^;
「信頼して」だとか「信ずる」といった、実態のあやふやなモノに依存して思考開始しています。
また「平和を愛する諸国民の公正と信義」などという文言がありますが、諸国民はともかく諸政府国家が平和を愛しているかと言えばとんでもない話です。「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会」って、どこにあるのでしょうか(^^;(^^; いずれも全くの虚構に過ぎません。
 
虚構を土台にして組み立てられた、平和主義。・・・・
読めば読むほど、猛烈にインチキ臭い平和主義だと感じませんか!?
しょせんGHQが、
「日本が再び欧米諸国に歯向かわないように・・・・」
と、くびきをつけるための平和主義なのです。くびきそのものなのです。
「素晴らしい平和憲法だから、しっかり守り続けていくべきだ」
という思想は単なる洗脳に過ぎず、むしろもっと現実に即した新たな平和主義の形を、堂々と憲法にうたうべきでしょう。
 
話をまとめます。
憲法というものは日本人の手で、ちゃんと目的や理念を明らかにして国家戦略を盛り込むべきです。
しかしながら日本国憲法はGHQが作りました。ここがそもそも間違いの出発点です。間違いも何もそれ以前に、戦勝国が敗戦国の憲法を作るのはハーグ陸戦条約に違反しています。
しかもそれをインチキ平和主義でコーティングし、簡単に改正できないようプロテクトされてしまった、というのが「日本の憲法問題」なのです。
 
そういうコンセンサスから憲法改正論議をスタートすべきだ、というのが幸田の考えです。
つまり日本人は、さっさとインチキ平和主義洗脳から目を覚まし、一丸なって新たな国家像を描くべきです。しかもそれは、後生大事に長らく守り続けるのではなく、その時々の状況に即して何度も描き直すべきだと考えます。

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