歴史小説とITの恩恵

最近、某フリー小説サイトにおいて、へぼ小説を連載中です。
 

【ふはははは~。倒幕派を殲滅してやったぞ~♪】
https://ncode.syosetu.com/n1622ei/

 
フツーの女子大生が江戸時代にタイムスリップした……という設定の、いわゆるSFベースの時代小説です。
書きながら、いろいろと時代の変化を感じ、大変驚いています。

 
 

資料やデータが瞬時に揃う「ITの恩恵」

幸田は小学生の頃、歴史作家を志望し、文章修行を始めました。1980年代前半のことです。
ただし大学受験浪人時代に筒井康隆の作品に出会い、大変な衝撃を受けて作家志望の意欲を失ったわけですが……(笑)
その頃って実は、歴史小説を書くのが物凄く難しかったんです。
 
歴史小説というのは、膨大な資料やデータを必要とします。
例えば2人の人物を登場させるとします。
話を作っていく際、
「1859年1月に、それぞれがどういう官位を名乗りどういう役職にあり、どこで何をしていた」
という資料が手元に揃っていないと、どうにも書きようがないんです。
 
或いは、
「米国海軍ポーハタン号の排水量が何トンで、全長何メートルか」
なんてデータが即座に判明しないと、書き辛いんです。
「当時の蒸気船で、江戸上海間の航行に何日を要したのか」
とか、
「当時の早馬や飛脚は時速何キロ位で移動できたのか」
なんてデータが即座に判明しないと、話を作れないわけです。
 
幸田はど田舎育ちです。
市内には呆れるほど貧素な市立図書館しかありません。それも17:00閉館なので、学校が終わり自転車で向かっても間に合いません(苦笑)
書店も、マンガと雑誌と参考書問題集中心のショボい店舗しかありません。
 
幸田の両親は教員の癖に、異様にケチで教育意欲が低く、人名辞典1冊買ってくれませんでした。「買ってくれ」と何年も頼み続けたんですけどね。……
そういうわけで、資料やデータが何一つ揃わないわけです。歴史作家を志望するというのは、幸田にとっては特にハードルの高いものでした。
 
そういう経験を経て、今再び小説を書き始めたわけですが、まあびっくりですよ。
書き進めつつ、何か知りたいことがあると、ちょちょっとWebで検索して3秒でポン……です(笑)
人名辞典なんぞよりずっと詳しい情報が得られるし、写真や図表まで見つかります。
 
「ITの恩恵って、こんなところまで……」
と、あらためて痛感させられます。
 
 
 

リアルタイム・フィードバック

シロートのへぼ小説にもかかわらず、多くの方が読んで下さいます。
現在、1日に3,500人程(ユニーク)、多い時で5、000人以上の方が幸田の小説を読んで下さって、評価を付けたり感想を書いてくれます。ありがたいことです。
 
こんな事は、昔だと到底考えられないことなんですね。
フィードバックを得られるなんてプロの特権でした。しかも若干のタイムラグが生じます。
 
シロートでもリアルタイムにフィードバックを得られるというのは、修行者にとっては大変なメリットです。これは大いに活かすべきだと思いました。
また、書き手が知らない情報を提供して頂ける事もあります。これまたありがたいことです。
 
しかし、一方で弊害もあることに気付きます。例えば、
「今後こういう点に気をつけるべきでしょうね」
といった、読み手の感想が書かれるわけです。それがネタバレに繋がったりします(笑)
「それ、そのまんま明日掲載予定の話じゃん(涙目)」
みたいな。……
せっかく伏線として書いたことを、読み手から「先の展開」として想定を書かれちゃったり。……
 
また、評価や感想に一喜一憂し、時として振り回されることもあります。
既に連載開始から1ヶ月経過し、さすがに慣れてきましたが、最初はいろいろと気に病んだりしました。こちらの対応もマズかったり、反省しきりです。
 
……とまあ、このところ余暇は小説書きに専念しています。
しんどいですけど結構楽しんでいます。