中国情勢あれこれ - 日本企業はなぜ中国に進出した!?

2013/01/23

中国の治安悪化で、大手衣料ユ〇クロが暴徒からの襲撃を避けるため、
「尖閣諸島は中国固有の領土です」
と掲示した、という話が出回っています。実に呆れました。
幸田は個人的にY井正会長をリスペクトしていましたが、がっかりです。
 
そもそもなぜ、企業はこれだけ中国に進出するんでしょうか。
中国進出が本格的に始まった1990年代前半頃から、一方でそのリスクについてはさんざん語られていました。

すなわち、事業が成り立つためには、幾つかの前提条件があります。
 
まず、「治安が良い」というのが絶対条件なのです。
ちょっと想像して下さい。日本国中にこれだけ自販機が並んでいるのは、治安が良いからです。機械による無人駐車場がビジネスとして成り立つのは、治安が良いからです。
店主が夜になるとシャッターを下ろすだけで、安心して家に帰ることができる。それで長年お店を営むことができるのは、治安が良いからです。
 
治安が良いのは、一般市民の知的水準が高く、かつモラルが高いからです。つまり、

  • 一般市民の知的水準が高い
  • 一般市民のモラルが高い
  • その結果治安が良い

という条件が整っていることが、事業進出および展開、事業継続の前提なのです。
 
思えば敗戦後の日本経済が一気に復興したのは、朝鮮進駐軍が一掃され治安が回復すると同時に、これらの前提条件が満たされていたからでしょう。
 
逆に考えると、中国は以前からそれらの前提条件が満たされていません。それだけでなく、他にもリスクだらけです。
今回はまさに、それら諸々のマイナス要因が一気に具現化にすぎません。断じて「不測の事態」ではないのです。
 
そんな中国に事業進出した企業というのは、

  • 「そんなリスクは織り込み済みだ。リスクと天秤にかけて、利益を取る」という優秀な経営者
  • 「そんなリスク、全く知らなかった」というアレな経営者

のいずれかです。
 
前者に対しては、特に言うことはありません。
後者に対しては、違う意味で特に言うことはありません(^^;
 
いや、両者に対して、
「どこぞの大手衣料会社みたいな、日本人として恥ずかしい言動は謹んで下さい」
とお願いしたいですね(笑) これは先ほど書いた事に通じると思います。