「棚上げ」こそが争点かつ出発点らしい

2017/06/08

【幸田蒼之助の休日】
“中国情勢あれこれ - 日本人がうろたえてどうする!!” 2012/09/18
http://offtime.sohnosuke.com/?p=1531

先日こんなことを書きました。
悪いのはどう考えても中国の方でしょ、と。石原都知事元凶説は理屈に合わない、と。
 
一方で、少々懸念がありました。
あれだけ中国が激高しているということは、それなりに根拠があるのではないか、ということです。全く理不尽だ、と言い切れるのか。

というのは、北方領土の件があるからです。
 
北方領土に関して、私達は子供の頃から「疑う余地もなく日本の領土だ」と教えられてきました。
が、改めて調べてみると、そう主張するのは客観的にみてかなり厳しいようです。
中国との尖閣諸島問題に関しても、ひょっとすると同様の状況があるのではないか、と勘ぐっていたわけです。
 
すると昨日、こんな記事をみつけました。
 

【毎日jp】2012/9/17
“駐日中国大使:程永華氏の書面インタビュー全文”
http://mainichi.jp/select/news/20120917k0000m010110000c.html

 
尖閣諸島は歴史的にみて我が領土だ、とする中国側の主張はツッコミどころだらけなので無視するとして、ポイントは以下の2点です。

  • 1972年、中日が国交正常化を実現した際、周恩来首相と田中角栄首相は釣魚島問題について「今後の解決にまつ」ことで合意した。
  • 1978年、中日が平和友好条約を締結した際、双方は釣魚島問題について「棚上げし、今後の解決にまつ」ことで了解に達した。

前者はまあ、仕方ないと言えます。些細な領土問題1つでゴタついて国交を結べないようではバカバカしいので、その点だけは「先送りにして」実を取りましょう、ということですよね。
 
問題は後者です。どういう事情かわかりませんが、領土問題を「棚上げする」としているのです。
これこそがどうやら、争点のようです。
 
あくまで正々堂々と、自領であると争えばよかったのに、なぜか一歩引いて「棚上げ」にした。
これは外交上の失点でしょう。
 
この失点のせいで、以降日本政府は「尖閣諸島は日本領だ」と争うことができないのです。