続・パナソニックの苦境は日本の縮図

2017/06/08ビジネス・起業, 政治・経済

昨日、こんな記事を書きました。
 

【幸田蒼之助の休日】
“パナソニックの苦境は日本の縮図”

https://offtime.sohnosuke.com/?p=2122

 
そして本日の日経新聞記事。
 

【日経新聞】 2012/12/12
“「このままでは非常事態に…」 パナソニック (ルポ迫真) ”

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD0701D_X01C12A2SHA000/

 
2年間で約7万人が、パナソニックから去ったのだそうです。あるいは近々去るのだそうです。
去る、といえば聞こえがいいのですけれど、実態はその大半がリストラですよね。
いやリストラというのも本来の意味「再構築」ではありません。正確にはトカゲの尻尾切りです(^^;

この押しも押されぬ大企業の実情は、まさに幸田が日々あちこちで述べている通りだと思います。
すなわち腰掛社長が、そのわずかな在勤期間だけでも、財務諸表の数字の見栄えを維持して株主を安心させるだけ。それを何世代も繰り返しているわけです。
しかもこれは、パナソニックに限らず多くの大企業が、まさに同じことをやっているに過ぎないと感じます。
 
日本経済の凋落には、もちろん多くの原因があると思いますが、これも極めて大きなものの1つだと幸田は考えます。
 
経営はセンスです。長年磨き上げたセンスがモノを言います。
ですから小企業であってもいいから経営畑を歩んできた方が、社長職に就くのが筋です。
ところが前出の日経新聞の記事を読むと、現職の津賀社長は技術畑出身なのだそうです。ほらやっぱり・・・・、と言いたくなります。
 
津賀社長がどのような経営センスをお持ちの方かはわかりませんが、あくまで一般論として書きます。
 
財務諸表というのは本来、立派な経営を行ったその結果を表すものです。
しかし経営センスに乏しい方がトップに立つと、財務諸表の見栄えを良くするという「目的」でもって「結果を作り上げる」形になってしまうのです。

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