橋下慰安婦発言に見る「日本社会の大いなる課題」 - 前編

2013/05/25

橋下大阪市長の発言が、騒ぎを生んでいます。
マスコミの報道を眺め、また71歳の親父(教員退職)などと議論をしていて、幾つか極めて重要な問題に気付かされました。
 
まずマスコミのレベルの低さについてです。
さんざん橋下氏を批判する論調を見かけますが、橋下氏の発言の主旨を全くもってストレートに捉えていません。
ということはそれを正確に、視聴者に伝えられるはずがないわけです。

ですからこの件を適切に議論しようにも、議論を開始する地点にすら立てないのです。
 
誰もが「一体何が問題なのか」すら解らない状態で、好き勝手にガヤガヤと騒いでいるに過ぎません。これは著名人のコメントを見るとよく判ります。
 
極めつけは、AP通信の女性記者による「sex slave」誤訳の件。これこそ正に、橋下氏の発言の真意を完全に歪めています。意図的にやっているのでは!?、と疑わざるを得ません。
 
議論の前提となるいくつかの要点があります。
まず、
「慰安婦は昔から、世界各国の軍隊が採用していた。何も日本独自のシステムではないし、だからこそ日本だけが責められているわけではない」
という点です。
 
それをマスコミが、積極的に提示している様子がないので気になっています。
幸田の親父なども比較的よく本を読んで勉強している方だと思いますが、それを知らないフシがあります。議論していて気づいたのですが・・・・。
つまり慰安婦が必要悪だという認識もないし、日本固有の悪しきシステムだと思い込んでいるようなのです。
 
さらに、そこが起点になって、
「慰安婦は人権という観点から、決して許してはいけないシステムだ」
と思い込んでいるわけです。
 
慰安婦システム自体は、決して褒められたものではありませんが、それ自体を否定すべきものでもありません。
極めて重要な認識なのですが、自らの意思で慰安婦になったのであれば何ら人権上の問題はありません。純粋にビジネスに過ぎないのです。むしろ慰安婦をネガティブに見ることの方が、人権上の問題を生みます。
 
慰安婦が問題になるのは、為政者や軍隊から強制されたり、親やブローカーに売り飛ばされたりして、
本人の意思に反して慰安婦にさせられた場合
に限られるのです。
 
これもまた極めて重要な点なのですが、マスコミはきちんと整理して伝えているのでしょうか。
それが出来ていないから、多くの人々に「慰安婦=絶対ダメ!!」という短絡的な刷り込みがなされている、と幸田は感じました。
 
というわけで、マスコミの罪は大きいと感じます。
マスコミのレベルが低いと、視聴者が育ちません。視聴者が育たないと一般レベルでまともな議論が生まれません。議論が生まれなければ社会の成長もあり得ません。
 
で、臭いモノに蓋をしまくって問題をどんどん先送りし、成長がないまま行き詰まってしまったのが現在の日本です。
それを打破しようと、衆人環視の中敢えて蓋をあけて「臭いモノ」を空中に放り出しているのが、橋下市長なのです。
 
臭いモノには蓋をするのが正しいのか。取り出して人前に晒すのは悪しき行為なのか。・・・・
 
幸田は別に、橋下氏を支持しているわけではありませんが、同世代なので氏の意図や問題意識がよく解ります。そこだけは、氏に共感します。
 
 
後編に続きます。