全くもってデタラメな日本の安全保障 - 前編
日本は地政学的に見て、極めて厳しい環境にあります。
ですから昔から、国家の安全保障問題に随分と腐心してきました。
勿論それは現在でも変わりありません。この国は永久に、そういう宿命を負っているのです。
にも関わらず現在の日本政府の、国家安全保障に対する意識というのは、あまりにもお粗末ではないかと指摘せざるを得ません。
そもそも自らの安全保障を、他国に丸投げで大丈夫なのでしょうか。
丸投げというより、牛耳られていると言う方が適切ですね。
牛耳られているということは、牛耳っている側としてはあくまで自分達の利害でやっていることです。いざという時、自分達が犠牲を払ってまで私達の日本を守ってくれる、ということは本質的にあり得ないわけです。
これは子供でも理解できる論理です。安全保障は徹頭徹尾、自国が責任をもって行うべき、というのが大原則のはずです。
最近盛り上がっている安保法制論議において、こういう基本的なところが滅多に語られないのは、一体どういうことでしょうか。
論点2つ目。アメリカさんをパートナーとすること、アメリカさんに依存するという安保体制で良いのでしょうか。
先日こんな記事を書きました。
歴史を紐解けばすぐに判ることですが、この100年、日本はアメリカさんから、一貫して卑怯な仕打ちを受け続けています。
それをあっさり許して良いのでしょうか。そんな国に依存することが、潔いと言えるのでしょうか。
論点3つ目。
そもそも現在のアメリカさんは、何も言わずすんなり依存できるだけの力を備えているのでしょうか。
注意深く、あの国の現状を観察して下さい。アメリカさんは既に崩壊寸前です。
たった今、この瞬間、全てが音を立てて崩れ去っても何ら不思議でない程、危険な状況にあります。そんな国に頼ることが、安全だと言えるのでしょうか。
論点4つ目。
危機的状況にあるパートナー、アメリカさんが、いよいよ追い込まれてなりふり構わず日本から収奪の度合いを強めれば、日本は再びアメリカさんと敵対せざるを得ません。
当然ながらそういうケースをも想定すべきだと思います。
そんな時、自衛隊装備からIT機器にいたるまでことごとく米国製に依存していて、果たして使い物になるのでしょうか。
今こそ、こういった根本的な部分から日本の安全保障を考える、チャンスだと幸田は思います。
中編へ続きます。
ディスカッション
コメント一覧
ご無沙汰しております。
またコメントさせて頂き、ありがとうございます。
おっしゃる通りです。
いつまでも、安全保障のほとんど全てを他国に牛耳られたままで、
良いわけがありませんよね!-しかも、自ら進んで牛耳られているさまで。
横暴さ、エゴが目立つ かの国に 依存し続ける以外の道を探る時期では、まさに今!!
アメリカの水資源は、一たび大規模な干ばつでも続けば 大きな危機に陥ってしまう
、とのこと。そうなれば、国力が危うくなりますね。農業が立ち行かぬようになるから。
7年ほど前のサブプライム金融危機のようなことがまた起こったとしたら・・・。
まだまだまだ、ぼくが知らない(無知です。正直に告白します)合衆国の危機はあるの
でしょうか?
論点4、のようなこと。
実際に起こりうること、ですよね。けれど、何故指摘されるまで気づかなかったのだろう?!
学ばねば。
感じねば。
もっと、多くのことを。
今回も大切な記事、ありがとうございます。
古川さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>まだまだまだ、ぼくが知らない(無知です。正直に告白します)合衆国の危機はあるのでしょうか?
・ドルは実質紙切れ。オイル購入の決済通貨(他通貨の代用が利かない)ということで、かろうじて価値を維持できている。
・国庫に金(キン)がない!? 使い果たしたらしく、タングステンで偽造。中国にバレ、ドイツとはケンカ。
・天文学的な額の、国家の負債。国際金融資本に上納、毟り取られるシステム。
・金融世界大戦。
・産業空洞化。
・国内経済崩壊。中産階級の家計崩壊。フードスタンプ(いわゆる生活保護)世帯が総人口の4分の1とも言われている。
・・・・といったところでしょうか。
>学ばねば。
>感じねば。
>もっと、多くのことを。
痛感しますね。
ガキの頃、もっと本を読んでおくべきでした。
いや、読書量は多かったんですけど、偏りすぎていて必読書を消化していないのが痛いです。
ご教示、ありがとうございます。
ショック!
アメリカが「超大国」から転落する日が遠くなく来ても、おかしくはない、
のですね・・・。
貧富の差が激しく、貧困層が多い、というのは知っていましたが、
4分の1、ですか・・・。
「爆弾」を抱えているようなものですね。
あと、銃による犯罪や事故がものすごく多い国ですね。銃規制を進めようとすると、
ライフル協会から圧力がかかる、と聞いています。
それも、「爆弾」では?
今からでも、本を読み続けるのは、全く遅くない、と信じる41歳です。
古川さん、コメントありがとうございます。
>それも、「爆弾」では?
治安が悪化し始めると、確かに爆弾になるかもしれませんね。
>今からでも、本を読み続けるのは、全く遅くない、と信じる41歳です。
同感です。
最近とうとう老眼を宣告されまして、読書がちと辛いのですが・・・・(^^;
山本太郎さん。
よくぞ、言ってくれました!
彼は単なる目立ちたがり屋、と批判する人々はいますが、
そうは思えません。
まともなことを言っているのでは?
関係ありませんが。
山本さんは、友達思いな人、と彼の友人が評していました。
いつ、植民地をやめるでしょう?
幸田様も、よくぞ言って下さいました!!!
古川さん、
山本太郎氏、いいですね。強烈な信念が見えます。
いろいろバッシングも受けていますが・・・・、負けずに頑張って欲しいです。
日本人全員が、アメリカの属国であるという認識を持ち、そこから脱すべきだという意識を持った瞬間、世界が変わるのではないかと想像してるんですが・・・・。
甘いですかね!?(笑)
山本氏には、ずっと国政の場に留まってほしいです。
対米追随から脱しよう、とする道を探っている人々は徐々に
増えてきている、と 僕は思います。
孫崎氏(「戦後史の正体」の著者)や山本太郎氏、それに
幸田さまのような人々が今出てきていて、その言論に耳を傾けたり
紹介しよう、とする人々も少なからずいるのですから。
「アメリカ言いなり」に気づき、そこから抜け出そうとする人々が
もっともっと増えたら。
おっしゃるように、ほんとうに世界は変わるでしょう。
ぼくはそう信じます。
古川さん、こんにちは。
丁度こんな記事を見つけました。
http://blog.goo.ne.jp/skrnhnsk/e/319026615e9ed951021948349d5f7253
アメリカさんは、常にこういうことをやってくるんですよね。
あの東北大震災の直後も、100兆円上納させられた、と言われています。
復興に巨大な費用がかかるというのに・・・・。
これがこの国の実情です。
日本人全員がそういう状況を認識すれば、進路変更も可能だと思うんですけどねえ。
なお、キャプ画像中でアーミテージが「親日派」と紹介されていますが、実態はジャパンハンドラーの一人です。
記事を拝見しました。ありがとうございます。
苦境に立っている「同盟国」(≒「子分」)からも、収奪して良い、
と考えるとは。
どんな神経でしょう?
アーミテージ氏も、日本人はアメリカ軍に尽くしてあたりまえ、と
思っているのでしょうか?
くれぐれも。
アメリカは「そういう国」だということを忘れずにいなければ。
古川さん、こんにちは。
アメリカは元々覇権主義の国ですし、最近はさらに、随分と行き詰まってなりふり構わずゴリ押しする印象があります。
アーミテージなどはまさに、その急先鋒ですね。
http://pbs.twimg.com/media/CM2EPlsU8AA99Ii.jpg
幸田様はよくご存知かもしれませんが。
米軍の掌の上、なのですね。
わが日本は。
古川さん、
結局そういうことでしょうね。地位協定がある限りは。・・・・
こんばんは。
今、まさに日米同盟強化、一線を越えて米国に
協力しようとする審議が行われています。
古川さん、いつもコメントありがとうございます。
一悶着あったようですね。
裏っ側が胡散臭いところも含め、昔の安保闘争を彷彿とさせます。
あ、私も実際に見たわけじゃないんですけどね(笑) 古川さんとほぼ同世代のようですから。
この国がどうなるか、不安です。
与党も野党も、デモ団体も。。。
裏側は???
古川さん、こんにちは。
裏っ側といっても大した意味じゃないんですが・・・・。
要するに昔の安保も、どこからか大金が流れ込んできていましたよね。
数カ月分の電話代すら支払えないような連中に、いつの間にか都電やバスを何十台もチャーターできるような大金が流れ込んでいた、と。
今回もまた、大きな金がどこからか流れ込んできている、ということで胡散臭さを感じます。