一体どこが「千年に1度」ですか?

2013/01/23原発・放射能問題

例えば福島第一原発が、10m超の津波を想定していなかったという時点で、無責任だといわざるを得ないでしょう。
それどころか、周辺写真を見る限り津波対策なんて全く見当たりません
かろうじて「7m弱の高波なら(7.5mの防波堤で)直撃を避けられるよう考慮されていますよ」と言える程度。おかしいでしょ。
 
政府や自治体も同罪です。いやもっとたちが悪いです。明治の昔でさえ、
「海岸線沿いに鉄道や道路を建設するのはいかがなものか」
という議論がなされているんです。
 
この時は主に、外国からの軍事的脅威を念頭に置いての話ですが、既に沿海部のリスクというものを国家戦略と絡めて議論しているのです。
地震研究が進んだ昨今、その手の議論があったのでしょうか。
巨大地震と津波によって、沿岸を走る道路網や鉄道網がずたずたになった時、被災者の救助や物資運搬をどうするか、どう復興するかという議論がなされたのでしょうか。
さすがに今回ほど広域の被害を想定するのは無理としても、1県や2県丸々壊滅的被害を受けるという想定での議論は、なされていなければおかしいと思うんです。
 
それが地震国日本の、宿命だと思うのですがどうでしょうか。
歴史に学ぶ、と言いますが、「千年に1度の被害だから・・・・」という言葉からわかることは、歴史に学ばず責任から逃げる人々がこの国をリードしている、という空恐ろしい現実です。寒気がします。

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原発・放射能問題

Posted by 幸田 蒼之助