デフレの原因は「高度情報化社会の本格到来」では!?
長く、デフレの時期が続いています。
デフレと認めなかった自民党政権時代も含め、10年を超えると見て良いでしょう。
原因はいろいろ考えられますが、高度情報化社会の本格到来こそ、極めて有力な原因なのではないかと考えます。
私の勉強不足のため、それを原因に挙げる方をまだ見たことがないんですけど。
高度情報化社会というのは、まさしく産業革命以来の大変革だと思います。誇張抜きで。
幸田の考える、デフレ原因説も、それを裏付ける1つのケースですな。
つまり、消費者にとって、
- 情報処理端末及び情報網を駆使し、
- 自分のニーズにもっとも相応しいと思われる商品を選択し、
- 最安値に近い価格で、
- 極めて低コストで購入できる。
- 不適切な商品を購入してしまい、あらためて買い直すというロスも減少。
という時代になっているわけです。
また私たちビジネスに携わる人間にとっても、逆の面から同じ事が言えます。
しかも、
- お客さんの足元を見る、懐具合を探る、騙すといった、
- より高く販売するという行為が、極めて難しくなり、
- より安価に、より良い商品/サービスを提供する、という動機が、益々高まる。
というわけです。
恐らく大手メーカーも同じでしょうね。
情報網を駆使し、世界中から少しでも安く原料を調達しようと努力しているはずです。
また原料生産者も、世界の裏側で、少しでもコストを抑え効率よく生産しようと、情報網を駆使し努力しているはずです。
情報網を駆使してそこにたどり着いた世界の投資家が、大量の資本を投じ、その流れに拍車がかかります。
大手メーカーは益々、原料を安く調達し、製品の製造コストを落とします。そして世界中で価格競争を繰り広げます。
経済というのはそもそも、大いなる無駄によって成り立っているんです。
大抵の方々が手にしている、PCや携帯、インターネットによって、その無駄をことごとく削ぎ落としているんです。
この10年強で、そんな社会になりました。行き着く先は、デフレに決まってますよね。
偉い経済学者の先生方は、色々と難しい事や複雑な事を考えてデフレを語っていらっしゃいますが、意外に簡単な話なのかもしれません。
また高度情報化社会が、今後さらにどう世の中を変えるか、興味は尽きません。
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