レトリックに騙されるな!! 「回収準備再開―福島第1原発」

2013/01/23

高濃度汚染水、水位上昇=回収準備再開―福島第1原発
時事通信 4月8日(金)16時5分配信
 
福島第1原発では、7日深夜に起きた東日本大震災の最大余震の影響が小さく、東京電力は8日、放射能汚染水対策の作業を再開した。2号機の海水配管トンネルにたまった高濃度汚染水の水位が6日から上昇。当面あふれる恐れはないが、高濃度汚染水の回収先を確保するため、低濃度汚染水の海への放出を続けた。
(以下略)

完全に間違ったことを言っているわけではないんですよね。
ただ、「回収」というポジティブな言葉を先に掲げ、その裏に「放出」という由々しき問題を隠しているわけですよ。

汚染水を海へ垂れ流すことが、国際問題にまで発展していることは、周知の事実だと思います。
また政府は「低濃度だ」と主張していますが、国際基準に照らし合わせて本当に低濃度という合意が得られるのか。まずムリだと思いますよ。
 
そもそもここで「回収」という言葉を使うのは、適切でしょうか。
散らばったものを集めて回る「回収」より、「貯留」がより実態に近いのではないでしょうか。
両者のイメージの違いを意識して下さい。
 
ここに「政府が一般市民を、巧い言葉で丸め込んでしまおう」という意図が見え隠れするわけです。
それこそ単に記事の見出しのみチェックしている人などは、

  • 状況改善一歩前進
  • 本当に重要な問題を見逃す

という誤った理解をしかねません。
この記事が読者に伝えるべき内容、読者が理解すべき内容は、「回収」ではなく「放出」であるべきです。
 
政府やマスコミはいつまで、まやかしじみた表現を使い続けるのでしょうか。
自ら信用を落とし続けていることに、いつになったら気付くのでしょうか。