シロクロはっきりするまでは、慎重に報道せよ

2013/01/23雑談

日頃から感じていること。
別に、民主党の小沢幹事長を擁護するわけではないのですが・・・・。
 
逮捕されたからといって、その人が犯罪者とは限りません。
裁判になり、刑が完全に確定されて、初めて犯罪者です。確定前段階では、その人が犯罪を犯したとは断定できず、その時点で世間が犯罪者扱いするというのは、本来とんでもない話です。

一歩譲って、現行犯逮捕であれば、その人を犯罪者呼ばわりするのは理解できます。
しかし逮捕段階であれば、特にマスコミは慎重に報道すべきでしょう。裁判の判決以前に「責任は大きい」だの「辞任すべきだ」だといった論調で世論を形成するなど、言語道断です。
 
つまり、クロとハッキリ判って、はじめて犯罪者です。グレーなら犯罪者ではありません。逮捕段階というのはグレーであって、法治主義的には犯罪者呼ばわりすることは許されません。
 
ましてや特捜絡みの逮捕というのは、もっと厄介です。
特捜はその性質上、確たる証拠がなくても起訴するわけで、通常の犯罪のケース以上に無罪判決の可能性が高いわけです。
マスコミは当然、より慎重に報道する義務があるはずなのです。
 
それを、逮捕ですらない、参考人招致の段階で、犯罪を犯していると決め付け、辞任論調で騒ぎ立てるとはどういうことでしょうか。
 
一般論として、もし報道の対象者が無罪だと判明したら、どうするつもりなのでしょうか。
本人のダメージを完全に取り戻す手立ては、まずないでしょう。
特に、今回の小沢幹事長のような公人であれば、本人のダメージだけでなく社会的な影響も極めて大きい。つまり、マスコミはその責任の大きさを充分に理解した上で、信念とモラルに従って報道にあたるべきでしょう。

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Posted by 幸田 蒼之助