05. リスクを忌避するその先に「じり貧」あり

2013/01/28

日本人はリスクを忌み嫌う

日米それぞれの、いわゆる優秀な人達の、人生設計に対する考え方。
全く異なります。これが非常に興味深いのです。
 
日本の、学校の成績が優秀な人達は、まず一流大学に入学することを目指します。
なぜならば、「一流企業に入社したいから」なんですよね。或いは「公務員になりたいから」なんですよね。
ではなぜ、一流企業や公務員を目標とするのか。

答えはハッキリしています。「極力リスクを避けたいから」です。
収入が不安定になる、というリスクを避けたいがため、一流企業や公務員を目指すのです。そしてそのために、一流大学への入学を目指すのです。
 
米国は事情が異なるようです。
 

米国人はリスクを受け入れる

米国の、学校の成績の優秀な人達は、
「金持ちになって40歳あたりでセミリタイアし、悠々自適の人生をおくる」
というのが目標なのだそうです。
 
そのために、大手の金融機関等に就職し、
「リスクマネジメントしつつハイリスクの業務をこなし、高収益をあげて高い報酬を得る」
という仕事を選好します。
そういう仕事をやりたいがために、一流大学で勉強することを目指すのです。
 
面白いですよね。日本人の発想とは真逆です。
 
 

リスクがあるからリターンも大きい

思えば日本人はいつの頃からか、徹底的にリスクを避けよう、リスクを排除しようという発想に片寄り過ぎています
しかし、リスクとは避けるべきものでしょうか?
 
本来、リスクがあるからこそ、リターンも大きいわけです。
うまくリスクマネジメントしつつ、負えるリスクは負う。不要なリスク、大きなリスクは避ける。リスクとリターンのバランスを取りつつ、より多くのリターンを目指すのです。
言い換えると、リスクを全く負わずしてより多くのリターンを期待するのは、都合が良過ぎます(笑)
 
現在の経済体制、社会体制など全ての仕組みは、持続的成長を前提に組み立てられています。
企業の売上にしろGDPにしろ、前年比横ばいのままでは成り立ちません。必ず前年より余計に稼ぐ必要があるのです。常に右肩上がりでなければならないのです。
ということは、財界にせよ政界にせよリーダークラスの人々は、その能力をフル活用しリスクに真正面から挑み、より多くのリターンを追及すべきなのです。正に、それこそがリーダーの使命なのです。
 
日本の各方面のリーダーは、それをすっかり忘れているように見えます。