06. 日本の教育システムの欠陥(衝撃の前編)

2013/01/28「生き方」についてもう一度考える

役に立たない知識の丸暗記主義

事ここに至った最大の原因は、教育システムの欠陥にある、とこの稿の筆者は考えます。
 
まず、カリキュラムが形骸化しています。
基礎学力ということで、初等教育過程において暗記が必要なのはわかります。
ただ、小学校時代ぐらいならまだ良いとして、中学生、高校生、はては大学生まで暗記学習に終始するとは、どういうことでしょうか。

みなさんも身に覚えがあると思いますが、本当に呆れるほど、社会に出て全く必要のない、全く役に立たない知識ばかり暗記してきましたよね。
そのために、貴重な子供時代を物凄く浪費してきました。
 
 

「問題」も「正解」も本来自ら求めるべきもの

そして言わずもがなですが、ほぼ全て「クイズ」でした。
ハナっから「問題」も「正解」も用意されていて、暗記した「正解」で解答欄を埋めていくだけ。あるいは「正解を導きだす過程」すらも丸暗記し、暗記通り解答欄を埋めていくだけ。クイズに過ぎません。
 
教育課程を終え社会人となった時、本当に必要なスキルは、

  • 自ら問題意識を持つ
  • 自らその原因を見つけ出す
  • 解決策を検討する
  • プランを立てて実行する
  • その途中で問題が生じたらプランを修正する
  • 解決に至る

というものだと思います。
小学校時代はともかく、中学校、高校、あるいはせめて大学生時代、そういうスキルを習得する機会があったでしょうか。
 
極めて重要なことなのですが、一人前の社会人にとって「正解」とは、すでに暗記したものを引っ張り出してくるのではありません。
ましてや誰か偉い人が「正解」を知っていて、教えてくれるものでもありません。
自ら問題意識を持ち、自ら「正解」を導き出し、自ら解決にたどり着くべきものなのです。学問的知識とはそのための「手駒」。主ではなく従属的要因に過ぎないのです。
 

教育システムの欠陥

大半の日本人は、それを忘れているように見えます。
かつ間違いなく、そういうスキルを失しています。
クイズの点数が良ければ「オレは優秀だ」と勘違いしてしまい、スキルを身に付けていないことに気付いていません。
 
貴重な教育課程のほぼ全てを、くだらないクイズ的カリキュラムで費やしてしまう。
そして、本当に必要なはずのスキルの習得を行わない。
かくして、現在の「日本人」が出来上がりました。現在の「日本社会」が出来上がりました。
 
「常に、どこかに正解が用意されている」
「自分はわからないけど、誰か偉い人なら正解を知っている」
「正解を導き出す方法を教えてくれる」
「与えられた作業を、指示通りにこなせばいい」
他力本願で平然としているように感じます。

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