橋下慰安婦発言に見る「日本社会の大いなる課題」 - 後編

2013/06/06

更新が遅れて完全にタイミングを逸しましたが、前編からの続きです。
案の定、「sex slave」が世界中で大問題になっています。
 
こういう場合、きちんと政府が公式にコメントし、適切に対処して収束を図るべきなのですが、これまでも常に曖昧な薄ら笑いを浮かべてお茶を濁し、根本対処を先送りしてきました。
今回もまた同じ状況になりそうです。困ったものです。

太平洋戦争というのは日本人にとって、上から下まで徹頭徹尾、生存を賭けた防衛戦争でした。
某大国が今でもちょくちょく使う手なので解り易いと思いますが、経済封鎖し窮鼠猫を噛むように飛び掛ってきたところを叩く、という構図がまさに日本人にとっての太平洋戦争です。日本も70年前、それをやられました。
「日本は侵略国家だ」などいうのはとんでもない話で、防衛戦争以外のナニモノでもないのです。
 
国を守るべく、男達は決死の覚悟で戦地へ赴きました。女性達もそれを支えようと献身的に頑張りました。
国をあげて、なんとか生存の道筋を切り開く。そういう時代でした。
その点、某大国にとっての太平洋戦争と、日本にとっての太平洋戦争はまるで意味合いが異なります。
 
青年のみならず未成年までもが戦地を目前にして、精神的に極限状態にあるわけです。
それを何とか少しでも癒してあげたい。今生の思い出に、ほんの一瞬でも安らぎを与え、励ましてあげたい。概ね、そういう涙ぐましい想いに満ちた「奉仕活動」でした。慰安行為でした。
 
そこが解らなければ、慰安婦問題は語れません。それをこともあろうに「sex slave」呼ばわりするなど、とんでもない話なのです。
それどころか、いやらしいだとかいかがわしいだとか、そういう見方をすること自体がとんでもない差別です。それこそ人権上問題があります。
 
前編で述べたように、「臭いモノに蓋」ではいけません。史実を直視すべきなのです。
直視した上で、堂々と反論すべきでした。
 
それからもう1つ。
「法の不遡及」という原則があります。後から作られた法律でもって、遡って過去の行為を罰してはいけない、というものです。
 
簡単に説明すれば、例えば今日「女のコと手をつないではいけない」という法律ができたとします(笑)
その法律でもって、先月アナタがキャバクラでユミちゃんとカナちゃんの手を握ったことを、違法行為とみなすことはできない、というわけです。
 
そりゃもう、当たり前ですよね(^^;
その行為の瞬間のルールや判断基準、価値観がどうだったか、が重要です。後からできた法律で裁かれるとすれば、理不尽極まりない話です。
 
歴史を観る、過去を判断する、という時も同様です。大事なのはその当時のルール、判断基準、価値観で評価することなのです。
今日の尺度でもって過去の善悪判断を行うなど、言語道断です。批判される側にしてみれば、たまったもんではありません。
「あの時は違法でもなんでもない、正当な行為だったんだぞ」と。
 
慰安婦は否定すべきもの、忌まわしきもの、という価値観は後付けのものだし、そもそも間違っています。
それをもって過去に遡り、慰安婦制度やその活動を論じるというのは、なんというかもうムチャクチャ、全くデタラメだと言わざるを得ません。
 
多くの人々に、早くそこに気付いて欲しいものです。
また、なぜマスコミがそんなデタラメ世論を形成しようとしているのか、どんな思惑があってやっているのか、に気付いて欲しいものです。