「日本人は勤勉」にダマされるな!!

2013/01/28

例えば江戸時代の日本人はどうだった?

日本人は勤勉な民族だ、といわれています。
ひとむかし前は、「働き蜂」だとか「エコノミックアニマル」なんて言葉もありましたね。
しかしながら日本人が、いわゆる民族の特徴として、昔から勤勉だとホントに言えるのでしょうか?

例えば江戸時代。
慶安の御触書などを見ると、実に勤勉な生活を強いられてきたんだな、と感じます。涙が出てきます(笑)
戦(いくさ)がなくなって世の中平和になり、人口が増えました。多くの人を食わせていくために、生産性の向上が大きな課題となった時代です。
 
そんな江戸時代を仔細に眺めると、まず支配階級である「士農工商」の「士」、すなわち武士はほとんど働いていないんですよね。
20代で隠居なんて話も、珍しくなかったようです。
一部の、行政を担う有能な人間は、まめに働いていました。ただそれも、輪番制と言って交代制なんですよね。1日交代での出勤とか。
今のサラリーマン生活を考えれば、比較にならない程のどかです。幸せなものです。
 
それ以外の武士も、大して働いていません。
宮仕えなどという言葉がありますが、出勤して広間に詰めても、やることがないんですね。世間話に花を咲かせているだけ。
でもそれすらも面倒臭がって、前述のように子供ができたらさっさと家督を譲って隠居してしまうのです(笑) まだ若いのに。
 
これは当然です。大した仕事もないので、頑張ったってメリットはありませんから。出世して生活がラクになるわけではありません。
頑張って働こうというモチべージョンがないのです。さっさと引退して、宮仕えの煩わしさから解放された方がマシなのです。
 
 

忙しいのは小作農や網子だけ

「士農工商」の「工」も、比較的のどかです。
要するに仕事を受注するチャンスが少ないのです。
勿論、ひとたび何か仕事を受注すれば、それはもう忙しくなります。が、ひとつの仕事が終わればやることがないわけですよ。
 
なので普段はゴロゴロしています。
収入が途絶えるので、金に困って道具箱を質に入れます。仕事を受注できると、質屋に泣きついて道具箱を質から出し仕事を片付けます。
というわけで、今のサラリーマン生活とは比べるまでもなくのどかなのです。幸せなものです。
 
「士農工商」の「商」。
これは他の商売よりは忙しかったようですが、今と決定的に異なるのが勤務時間なんですよね。
当時は電気がありません。
だから営業時間が今より短いわけです。これまた今のサラリーマン生活とは比べるべくもありません。
 
残るは「士農工商」の「農」。この人達だけが、忙しかったと言えるかもしれません
ただ、地主階級というのは同じ「農」でも大して働いていないのです。漁業における「網元」も、地主同様特権階級で、大して働いていません。
それ以外の、小作農だとか網子といった被支配階級だけが、キリキリ働いていたと言えるのです。