古代史の教科書に異議あり!!

歴史ってすっげ~面白い

 
先日、こんな記事を書きました。
こりゃダメだ、と。
 
そこで、鹿児島大学で教鞭をとる友人に相談してみたところ、
「通史なら講談社学術文庫のシリーズが良いのではないか?」
と勧めてくれました。
1990年代後半あたりに編集された本のようです。

早速0巻、1巻、2巻と読んでいるところなのですが・・・・。
やはり何かがおかしいです。
「◯◯は朝鮮半島の☓☓遺跡からも同類のものが出土している。だから朝鮮半島から日本に伝わってきたと思われる」
という記述がやたらと多いのです。
 
海女(海人)文化は朝鮮半島南部から日本に伝わった、とか。
稲作の技術は朝鮮半島から伝来した、とか。
銅鐸や銅剣などは・・・・(以下略….笑)
 
日本の様々な文物はその大半が朝鮮半島から伝わった、という思い込みありきの記述だらけ。
どちらが古いのか、とか、どこでとれた原料で製造されているのか、といった検証が見たらないのです。
本を読み進めるうちにあちこち疑問だらけとなってしまい、いちいちネットで記述内容を確認しながら読まざるを得なくなり非常に手間と時間を食ってしまっています。
 
ちなみにここ10年ほどの研究で、日本の古代史は大転換を余儀なくされています。
 
朝鮮半島は氷河時代の終わった1万年前から、なんと無人になっていたのだとか。
5千年前くらいから住人が登場(人骨が出土)するのですが、それらはDNA鑑定の結果、北部九州人なのだそうです(^^;
古代朝鮮半島人は、つまり日本の縄文人なのです(笑) だから日本の石器や木製品、青銅器が出土するわけです。どちらからどちらに伝わったのかは自ずと判明するというものです。
 
また今日DNA鑑定の結果から、古代弥生人とは長江下流域の人々で、(朝鮮半島を経由せず)ダイレクトに日本列島へやってきた、と推定されています。それからイネも稲作技術も。
「古代弥生人は朝鮮半島人だ」
という従来の説は、ほぼ完全に誤りだと判明しているんですね。
それどころか逆に、半島人は縄文人だった、と。
 
つまり、
「人もイネも稲作技術も、そして墓も青銅器なども、全て大陸の長江下流域から東シナ海をダイレクトに渡って日本に伝わった。それこそが弥生時代だ」
というわけです。
今や日本の古代史はごっそり書き換わってしまっているのです。朝鮮半島経由で何かが伝わってくるのは、楽浪郡設置以降だと推測できるわけです。
 
そもそも学者先生方も、「なんでもかんでも半島から伝わった。半島経由で伝わってきた」という思い込みにとらわれなければ、もっと早く事実を知るに至ったかもしれませんね。本を読んでいて、そう感じます。
 
元々インチキ臭い医学は勿論ですが、物理学も天文学も経済学も、教科書が根底から書き換わる時代です。
そして日本の古代史。あ、現代史もそうでしょうね。私達は常に、新しい勉強をし続けなければならないんだ、と痛感させられます。
 

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