ビール類、酒税一本化へ 1缶55円、メーカーと協議開始

だからこそ「憲法改正」

【産経新聞(Yahoo!ニュース)】 2015/8/8
“ビール類、酒税一本化へ 1缶55円、メーカーと協議開始”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150808-00000094-san-bus_all
 
 麦芽の比率などで異なるビール類の酒税見直しに向け、政府がビールメーカーとの協議を開始したことが7日、分かった。ビールは税額を下げる一方、発泡酒と第3のビールは、税額を上げ、税額を一本化する制度設計を年末までに詰める。ただ、販売構成が異なるビール各社の意見調整は難航が予想される。
(以下略)

 
やってくれやがったな、という思いがします。

発泡酒だとか第三のビールは、メーカーの頑張りが実ったもの。メーカーと消費者双方の利益に叶う、素晴らしいビジネスモデルだと言えます。
いくらメーカーが頑張っても、それをこうやって政府がぶち壊しにするというのは、さすがに黙っていられません。
 
こんなデタラメを政府がやり始めたら、間違いなく日本はおしまいですよ。
何の権利があって、1缶55円もの税を徴収できるのか、と。
 
日本のような国民主権国家における税とは、本来充分な節度、倫理をもって徴収されるべきものなのです。政府に徴税権が存すると言って、なんでもかんでも好き勝手に税を設定し、無軌道に徴収して良いものではありません。
 
皆さんご存知でしょうか。そもそも国民主権国家においては、非支配階級でもない私達一般市民から所得税を徴収すること自体が、本来議論の的だったのです。
 
例えばアメリカは、建国後100年近く所得税がありませんでした。
「個人からは徴収しない」
という約束のもと、ようやく所得税導入が決まりました。しかしそれをすぐ反故にし、個人からも徴収できるよう憲法改正したため、大反発が起きたものです。
 
なぜ政府に徴税権が与えられているのか。
言うまでもありませんが、主権者たる私達一般市民の生命や財産、その他様々な権利や利益を守るという役目を果たすため、その費用を徴収して良いですよ、必要経費を負担して結構ですよ、ということなのです。
これはつまり、私達一般市民と政府の双方が、相互に義務を負っていることになります。私達は税金を払う。政府は私達の諸権利や利益を守る義務を負う。
 
実際そのように憲法に書かれている・・・・はずなのですが、違うんですよね(^^;
国民の「納税の義務」は明記されていますが、政府(国会や内閣)及び関連機関が私達国民に負うべき義務については、何も書かれていないのです。
 
おかしいと思いませんか? 何か間違っている、と。

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