日本再建は「それぞれのモラルを高めること」から始まる
これに対し、今日は随分と危機的な状況が生じています。
今日の日本は国民主権国家ですが、その理念から言えば、
「私達一般市民が一番エラい。政府、行政は私達一般市民に従属、奉仕する立場である」
という関係性を、ほぼ全員が忘れてしまっています。
私達一般市民は行政を「お上」と勘違いし、依存、信頼し切ってしまっています。行政を構成する公務員も、自分達が「お上」だと勘違いしてしまっています。
そしてその公務員が、基本的に一般市民から選ばれるため、本来必要なモラルが身についていないのです。
公務員職を拝命してから、しっかりしたモラル教育が行われるという話も聞きません。そもそも「国民主権国家における公務員のモラル」自体が形になっていません。
これは勿論、特別公務員たる政治家も同様です。特殊なモラルを要求されているにもかかわらず、それが身に付いていません。
つい先日、某安倍首相が国会にて、
「税収というのは国民から吸い上げた物でありまして・・・・」
などとふざけた事をおっしゃっていましたが、これなどまさに、モラルが身に付いていない証拠です。行政の長として明らかに不適格です。
だからこそ、行政が「私達一般市民の血税を預かっている」という意識に乏しく、平気で杜撰な仕事に甘んじていられるわけです。
行政だけではありません。民間企業も、行政の指導がない限り甘アマの仕事に甘んじていられるわけです。
私達一般市民も行政を信頼、依存するばかりで、この社会の本質的欠陥に気づいていないのです。
かくして私達の手から、幸と富が延々こぼれ落ち続けています。日本の崩壊が続いています。
「歴史観」というフィルターを通してこの日本社会を眺めると、そのような構図が見えてきます。行政、民間企業、そして私達一般市民がそれぞれのモラルを持たなければならないのです。
現代法治主義は、モラルの代用たり得ません。日本の再建は、歴史に学び「個人個人のモラルを高めること」にかかっているのではないかと幸田は感じます。
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