TPP問題を契機に、自由主義経済の本質について考える

2013/01/23政治・経済

そこらの民主主義先進国などよりずっと、進歩的な国家像が見えてきます。立派な政治家像が見えてきます。
それを、NATO勢力が利権目的(金融利権、それに水脈も!?)でつぶしたんですよ。
「独裁国家、すなわち反民主主義だ」
と、自分たちの正義のものさしに反する、という口実をつけて。・・・・
 
民主主義社会にしろ独裁社会にしろ、長所短所両方あるんですよね。だから、
「国益、国民の利益を第一に考え政治を行う」
という、肝心かなめの大原則さえ守られれば、実はどっちでもいいんです。
言い換えれば、それが疎かになっている国は、例え民主主義国家と言えどもサイテーだと理解すべきでしょう。
 
そして、片や自由主義経済。
これこそ民主主義以上に、欧米列強が自らの利益追求を目的として「正義」と主張しているに過ぎないんですよね。
植民地主義というのは非常にコストがかかります。それより低コストで合法的に、旧植民地を経済的に支配、収奪しようというのが、実は自由主義経済の本質だったりします。
 
例えば、隣の人の家計に勝手に口出したり、
「これとこれは私が仕入れてくるから、私から買いなさい」
とか、
「この野菜はうちの庭で育てたヤツがあるから、私から買いなさい」
と言いますか?
 
隣の家にズカズカと入り込み居座って、
「もっとダンナの小遣いを減らして、その分うちで育てた野菜を買いなさいよ」
と言いますか?
そうやって隣人の家計を疲弊させておいて、
「金を貸してあげるから、その代わり家計については私の指示に従いなさい」
なんて言いますか?
 
あり得ないですよね。でもこれこそが自由主義経済の姿です。
ズカズカと相手の懐に入り込み、相手の都合をほとんど配慮せず、自らの利益をゴリ押しする。お互いの利害を尊重しあっての、対等な取引なら良いが、大抵は強者が弱者を押し切る構図。
我々が教え込まれてきた民主主義だの自由主義だのというお題目は、正義でも何でもないんです。
 
その自由主義経済の終着点が、TPPだと言えそうです。
TPP問題は私達に、これまで無批判に受け入れてきた「正義」の本質について、考える機会を与えてくれます。

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Posted by 幸田 蒼之助