07. 日本の教育システムの欠陥(ダメ押し後編)

2013/01/28「生き方」についてもう一度考える

「本当に重要なスキル」は習得していない

日本の教育システムの欠陥について、すでに長々と述べてきました。我々日本人の大半は、実にバカげた教育システムの被害者だということがおわかり頂けると思います。
 
いや私は一流大学を卒業した、高等教育を受けた、と思っている方も、実は心のどこかで、
無駄な知識ばかり学び、本当に必要なことはほとんど学んでいない
という自覚がおありだと思います。
「本当に必要なことはほぼ全て、社会に出てから自分で勉強し直した」
という方が多いと思います。
 
だからこそ、自らの能力をフル活用できるビジネスを考える、とか、リスクをうまくコントロールしつつ利益を最大化する、といったイメージを描けないのです。
多くの人を感化し、一致団結して目的に向かわせる、とか、手元のカードを有効に切って交渉を行う、といったことができないのです。
なぜなら貴重な教育訓練期間を浪費し、そういったもっと実用的実践的なスキルを身につけていませんから。
 
つくづく、なんのための教育システムでしょうね。
 
 

スキル不足 自信不足 バイタリティ不足

「オレは重要なスキルをたくさん身につけて社会人になった、あんなことや、こんなことをやってやるぞ、人生を成功させるんだ、幸せをつかむんだ」
という自信を持って大人になる人が、一体どれだけいるのでしょうか。
 
結果、誰かに雇ってもらって毎月安定した給料を貰う、というレールに乗ります。スキルがないから、そうするしかないのです。
他にレールがないあっても乗れない、という状況が今や国家的危機を招いていると言えます。
 
これは、特に途上国をみると痛感します。
 
周囲にあるものをなんでも利用して商売を始めてしまう人々。
観光客に路上の花を売りつけてでも食い扶持を稼ごうとする子供達。
金もない、言葉もわからないのに外国へ乗り込み、生活の基盤を作り上げる人々。・・・・
 
強烈なバイタリティを感じます。
 

学問が形骸化した国は衰退する

目を転じて日本をみると、一億総サラリーマン社会。いかに脆弱なことか。そこに極めて大きな危機感を抱くのです。
 
ちなみに学問が形骸化する時、その国は衰退の一途をたどります。これは歴史の法則です。今の日本が正にその状況だと感じます。
 
そういえば過去に、日本を「不沈空母」と表現した総理大臣がいましたね。
今、「不沈空母」が沈みます。大多数が海に投げ出され、溺れようとしています。

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