残念ながらトンデモ論!! 三橋貴明氏「日本が国債破綻しない24の理由」

2017/09/02政治・経済

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「信用」と「モラル」

つまり、政府がどんどん借金を増やし、歳入を大幅に超える歳出を続けることは、そもそもモラルに反するわけです。そんな政府を、国民や外国は「信用」しますか?
 
資本金1億円しかない日銀が、どかどかとバランスシートを膨らまし続けるのは、モラルに反するわけです(現状の500兆円という規模はまさに異常事態だと言えます)
そもそも中央銀行たる日銀が、政府国債を直接引き受けること自体、モラルに反すると言えます。そんな日銀を、国民や外国は「信用」しますか?
 
 
 

懸念される政府財政破綻のシナリオ

モラルを失った政府や日銀に対し、国民や国際社会による「信用」が次第に失われていきます。
そしてある日突然、一瞬にして「円」が暴落します。
それが「経済原則」というものです。
 
三橋氏は、
「日銀が円を大量に刷ったところで、その引き受け手は金融機関のみ。ところが一般の資金需要が頭打ちなので、金融機関は円の使いみちがない。だからハイパーインフレは生じない
と述べますが、決してそんなことはありません。
 
「信用」という実態のないものが、通貨価値を一瞬にしてゼロにすることはあり得ます。
政府財政も国家経済も、通貨「円」をベースに成り立っていますから、通貨価値がゼロになれば政府財政も国家経済も破綻します。
「帳簿上債務不履行ではないから、財政破綻状態ではない」
という解釈が詭弁に過ぎないことは、昭和21年のケースがそれを証明しています。
 
 
 

政府財政、国家経済はいずれ破綻する

まとめます。
経済は、「モラル」に裏打ちされた「信用」によって成り立ちます
 
三橋氏の説は、財政破綻を「債務不履行」という狭い定義に拘っています。その一方で「信用」だとか「モラル」といった視点が欠けていると感じます。だからトンデモ論に過ぎないわけです。
三橋説を支持する方々は、再度そこに着目して頂きたいと思います。
 
政府日銀の財政政策は、他国であればとっくに破綻しています(笑) モラルを失い暴走状態に陥っているからです。
 
しかし日本円も日本経済も、未だ破綻していません。なぜか。それは日本人が異様に真面目で異様に勤勉だからです。そのため日本という国家全体の信用が、未だ失われていないからなのです。
 
しかし政府日銀がこのまま暴走し続ければ、いずれその国家全体の信用も失墜します。
その瞬間が、ある日突然やってきます。

政治・経済

Posted by 幸田 蒼之助