07. 日本の教育システムの欠陥(ダメ押し後編)

2013/01/28「生き方」についてもう一度考える

目的なき学問は形骸化する

どうやら学問というものは、すぐに形骸化する性質を備え持っているようです。古今東西の歴史をみれば、それがわかります。
思うに、
「なぜ学ぶべきなのか」
という目的、あるいは、
「どういう人材を育てたい」
という目的が明確でない時、形骸化するようです

英語を学びます。
中学高校で6年。大卒の人でプラス2年。「いやその前に、小学校から習っています」という人もたくさんいらっしゃるでしょう。相当な期間、学んでいます。
で、外国の方々と自由にコミュニケーションがとれますか?
 
国語を学びます。
論説文や解説文を、ほとんど誤解なく読みこなす自信がありますか?
説明文や作業指示書を作成し、10人20人の部下にアナタの意思をほとんど誤解なく伝える自信がありますか?
 
算数、数学を学びます。
二次関数や三次関数を学び、虚数を学び微積分を学びます。
で、社会に出て、使ったことがありますか? いやそもそもそれ以前に、それらを覚えてますか?(笑)
 

非実学を強いられて学んだ

実におかしな話です。
膨大な時間をかけて、全く使えないものを学ぶとは、一体どういうことでしょうか。
膨大な時間をかけて、どうせ使う機会のないものを学ぶとは、一体どういうことでしょうか。
 
これが正に、
目的が不明確なまま学んだ結果」「目的が不明確な教育を受けた結果
ということです。
実学という言葉がありますが、これは「非実学」ですね。
 
そういえば、学校の先生に、疑問や不満をぶつけた経験はありませんか?
「勉強が面白くない」だとか、「キツい」だとか。
「こんな勉強が、将来役に立つの?」
とか。
 
先生曰く、
「勉強とは面白くなくてもやらなきゃいけない。キツくて当然。強いて勉める、と書くだろ!?」
 
そもそも学校の先生が「強いて勉める」などという言葉を使うこと自体、全くもっておかしな話なのです。
実学なら、人は自ら喜んで学びます。みなさんもお心当たりがあると思います。
非実学だからこそ、学ぼうというモチベーションが全く湧かず、誰かが強いて学ばせる必要があるわけです。だから先生方が色々と屁理屈を付けて、強いて学ばせるのです。
 
いやホントに、何のための学問でしょうね(^^;(^^;

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