親 「親の役目は18歳まで!その後は家出て全部自分でやれ」←コレ
【おうまがタイムズ】 2018/08/07
“親 「親の役目は18歳まで!その後は家出て全部自分でやれ」←コレ”
http://www.oumaga-times.com/archives/1071917543.html
幸田は両親が教員という家庭に生まれたのですが、まさにそう言われて育ちましたね。
いや、18歳とは言われませんでしたが、とにかく、
「学校を出たら、立派な社会人となって家を出ろ」
と。あとは自己責任でやっていけ、親を頼るな……と。
これって正しいんでしょうか!?
いや、正しいかどうかはともかく、良いルール理想的なルールだと言えるのでしょうか。
歴史を紐解き考える
紐解くべき歴史は、やはり江戸時代でしょう。何故なら高度な社会思想に裏打ちされた、極めて完成度の高い社会がありましたので。
江戸時代には、ほぼ全ての人々に先祖伝来の「家業」がありました。
成人する頃には、ちゃんと「家業」が目の前にあるのです。また家業を継ぐ頃には、そのための教育が施されているわけです。
つまり、真面目に真っ当に働きさえすれば、生きてゆくに困らない環境がちゃんと与えられていました。
その代り先祖伝来の家業、及びそれを成り立たせるための資産を、命がけで孫子の代まで伝える。
「何かあってはご先祖様に顔向け出来ぬ」
「孫子の代までの恥」
などと肝に銘じつつ、文字通り一生懸命頑張ったわけです。先祖や子孫に対しての責任を果たしました。
現代日本を考える
現代日本では、江戸時代の世襲制にケチをつけつつ、
「職業選択の自由」
をいかにも素晴らしいシステム、素晴らしい権利であるかのように喧伝します。
「成人したら、さっさと職を得てキリキリ働け~っ!!」
「働かざる者食うべからず!!」
と刷り込み、「勤労の義務」「納税の義務」を刷り込みます。両者が一対の権利義務であるかのように洗脳します。
で、
「職を得られないのは本人の責任だ」
「その結果食っていけないとしても、やはり本人の責任だ」
と言うわけです。
それってホントですかね!?
憲法論/法律論
そもそも日本国憲法に書かれている「勤労の義務」ってのは、おかしいんですよ。
以前に何度か記事にしていますが、勤労を「義務」とまで規定しているのは、この日本を除けばあとは北朝鮮ぐらいのものだと言われています。
働きたい者や、食うために働く必要のある者が、自らの意思で就労する。
断じて、国家が義務として強要すべき性質のものではないんですね。
「納税の義務」にも問題があります。
それを義務と言い張る以上、明確な「課税の根拠」を示すべきなのです。
例えば、所得税。
「納税は国民の義務だから、課税されて当然じゃないか」
と思っていませんか?
本来は、
「国民が汗水たらして得た稼ぎから、有無を言わさずピンハネするのは適切なのか?」
と考えるべきなんですよ(!!)
強権による独裁国家ならともかく、少なくとも国民主権国家の税としては、極めて不適切なんです。成熟した先進的国家にあるまじき課税なんです。
私達は常に、
「その課税には、ちゃんと根拠があるのか?」
という意識を持ち、政府立法を逐一しっかりチェックすべきなのです。
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