結局どうなの? 「欧州金融危機」
欧州会議、1つのスケジュールを消化したようです。
関係者は前進を強調していますが、さすがにメディアの論調にも先行きの厳しさが滲んでいます。
方針があらかた定まったのは、以下の2点。
ギリシャの経済、財政を立て直すための支援として、どうしても債務の減額が必要ということ。
少し前まではギリシャ国債を保有する金融機関に対し、
「ギリシャの借金を21%まけてやってくれ」
と要請していたわけですが、夏以降の情勢悪化を考慮すると、
「やっぱ21%じゃムリだわ。50~60%まけてやってくれ」
と要請する方針がまず、まとまったんですね。
とはいえ、金融機関からすれば、それはもう大変な損失ですから、この後すんなり承服するとは思えないわけです。
さらに、それらの多大な損失に備えて、
「金融機関が破綻しないよう、必要に応じて資本の増強をやるべし」
という方針が決まりました。
これまた大変です。まずは金融機関が自力で資本を積み増ししなさい、と。
難しいなら各国が公的資金を注入しなさい、と。財政事情の厳しい国にとっては大変な負担です。
それも難しいようであれば、最後の手段としてEFSF(欧州金融安定ファシリティー)が支援します、ということです。
これらの方針2点が、ワンセットでまとまりましたが、関係各所がそれですんなり納得するとは考え辛いわけですよ。
なにしろEU全体で、多大な損失が発生していて、それをみんなで如何に負担し合うか、という話なのです。揉めない筈がありません。
ディスカッション
コメント一覧
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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株の初心者さん、どうもありがとうございます。
これからもごひいきにm(_ _)m